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東京ドームシティ アトラクションズ

(Tokyo Dome City Attractions)

東京ドームシティアトラクションズは、東京都文京区後楽に位置する都市型遊園地です。略称はTDCアトラクションズ、TDCA、または単に東京ドームシティと呼ばれます。この施設は、旧称「後楽園ゆうえんち」として知られており、株式会社東京ドームが運営しています。

歴史的背景

草創期の計画と開園

東京ドームシティアトラクションズの歴史は、1947年頃にまで遡ります。この時期、後楽園周辺に遊園地を建設する構想がありましたが、資材不足のため断念されました。その後、1953年に大蔵省から隣接する旧南方開発金庫跡地の払い下げが決定し、遊園地計画が再び始動しました。そして1955年7月9日、後楽園ゆうえんちとして正式に開園しました。

初期の発展と特色

後楽園ゆうえんちは、後楽園球場周辺の多目的利用策の一環として設立されました。特に、都市部に住む子供たちにレジャーを提供することを目的として、狭い土地を立体的に活用し、機械アトラクションを中心とした構成となりました。この遊園地は当初から、都心に位置しながらも充実した施設を提供し、多くの子供たちや家族に楽しんでもらうことを目指していました。

拡張とリニューアルの歴史

1960年代から1980年代の発展

1961年には熊谷組作業所跡地の6,900平米を買収し、拡張工事を行いました。これにより、都内屈指の32種類の遊具が揃う遊園地となりましたが、1967年には道路拡張工事のため一時休園を余儀なくされました。その後、1973年には旧後楽園競輪場の施設を活用して夏季ジャンボプールやゴルフ練習場を設置、1979年には後楽園スポーツクラブ屋上に人工地盤を用いた「パラシュートランド」を開業しました。

東京ドームシティアトラクションズへの転換

1980年代には、東京ディズニーランドに対抗するため積極的に新規遊具を導入し、「コースターランド」「タワーランド」「パラシュートランド」の3ゾーン体制を整えました。さらに1992年には地下遊園地「ジオポリス」を開業し、幅広い年齢層に対応する遊園地へと発展していきました。

東京ドームシティアトラクションズ時代

大規模リニューアルと再開発

2003年4月17日、遊園地全体をフリーゲート化(入場無料化)し、「脱・遊園地」のテーマのもと、現在の「東京ドームシティアトラクションズ」へと名称を変更しました。同年5月1日には、ゆうえんち北側部分の再開発によるショッピングセンター「ラクーア」や日帰り入浴施設、新設アトラクションなどを導入し、大人向けのアミューズメントパークへと変貌を遂げました。

安全対策と営業再開

2010年から2011年にかけて、アトラクションに起因する事故が相次ぎ、2011年1月末から長期間の営業休止が必要となりました。しかし、社内での安全対策が確立された後、同年6月1日から一部アトラクションでの営業が再開されました。また、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響により、3月1日から5月31日まで全面休園し、2021年にも一時的な休園が行われました。

定額制チケットの導入

2021年には、初の定額制チケット「TDCAサブスクパス」が発売され、利用者に新たな選択肢が提供されました。このチケットは、遊園地をより手軽に楽しむための新しい試みであり、多くの人々に好評を得ています。

主なイベントとアトラクション

キャラクターショー

東京ドームシティアトラクションズでは、長年にわたりキャラクターショーが人気を集めています。特に、テレビ朝日系列で日曜朝に放送されているスーパー戦隊シリーズのヒーローショーは、毎週土曜・日曜と祝日に開催されており、ファンからの支持が高いイベントです。特に「後楽園ゆうえんちで僕と握手!」というキャッチコピーは、シリーズの歴代レッドが発するフレーズとして有名です。

コスプレイベント

また、1990年代前半からはハロウィンに仮装イベントが行われ、これを発展させる形で1997年からコスプレ専門イベントが開催されるようになりました。このイベントは「コスプレフェスタ」や「レイヤーズパラダイス」などの名称で行われ、後に他の遊園地やテーマパークでのコスプレイベントの元祖となりました。

アトラクション一覧

ラクーアゾーン

ラクーアゾーンは、旧称「コースターランド」から、2003年5月1日のラクーア開業に伴い名称が変更されました。このエリアには、スリル満点のコースターやユニークなお化け屋敷が揃っています。

バイキングゾーン

バイキングゾーンは2024年7月12日にリニューアルオープンし、新しいアトラクションが加わりました。

タワーゾーン

タワーゾーンは、以前「パラシュートゾーン」として知られていましたが、2024年8月10日より現在の名称に変更されました。このゾーンには、家族や友人と一緒に楽しめるアトラクションが揃っています。

ジオポリスゾーン

ジオポリスゾーンでは、戦略的なシューティングゲームやショーが楽しめます。

スプラッシュガーデンゾーン

スプラッシュガーデンゾーンは、家族で楽しめるウォーターアトラクションが揃ったエリアです。

スキップパス

東京ドームシティアトラクションズでは、一部のアトラクションで少ない待ち時間で乗れる時間指定の「スキップパス」が数量限定で販売されています。スキップパスを利用することで、長い待ち時間を避け、スムーズにアトラクションを楽しむことができます。以下のアトラクションでスキップパスが利用可能です(スキップパスとは別にアトラクションチケットも必要です)。

スキップパスを利用することで、時間を有効に使い、より多くのアトラクションを楽しむことができます。

安全対策と再開

「スピニングコースター舞姫」の事故を受け、2011年1月31日以降、全アトラクションが営業を休止しましたが、同年6月1日から一部アトラクションが営業を再開しました。特に「シアターGロッソ」やタワーランド内のアトラクションは、安全対策を徹底した上で再開され、多くの来場者に安心して楽しんでもらえる環境が整えられました。

東京ドームシティアトラクションズは、その豊かな歴史とともに、常に進化し続ける都市型遊園地です。現在も多くの人々に愛され、東京の観光スポットとしての地位を確立しています。

Information

名称
東京ドームシティ アトラクションズ
(Tokyo Dome City Attractions)

秋葉原

東京都