アトラクション一覧
ラクーアゾーン
ラクーアゾーンは、旧称「コースターランド」から、2003年5月1日のラクーア開業に伴い名称が変更されました。このエリアには、スリル満点のコースターやユニークなお化け屋敷が揃っています。
- ビッグ・オー(ハッピー): 世界初のセンターが空洞の観覧車で、夜景が美しくロマンチックな雰囲気を楽しめます。
- サンダードルフィン: 時速130kmで疾走するジェットコースターで、ラクーアタワーやビルの間を駆け抜けるスリリングな体験ができます。
- ワンダードロップ: 水上を滑るスリル満点のアトラクションで、爽快感が味わえます。
- 怨霊座敷: 2018年4月21日に開業したお化け屋敷で、靴を脱いで入ることが特徴です。演出にはチームラボの映像技術が使われており、期間限定で特別バージョンが開催されます。例として、2018年夏には「超・怨霊座敷」、2019年夏には「怨み針の女」が実施されました。また、2019年秋には「お化け屋敷の深夜巡回」が開催され、夜間の特別な恐怖体験を提供しました。
- ヴィーナスラグーン(アニマル): 親子で楽しめる回転式のボートライドで、穏やかな時間を過ごせます。
- ウォーターシンフォニー: 音楽に合わせて動く噴水ショーで、夜になるとイルミネーションが加わり、特にクリスマスシーズンには特別なバージョンが楽しめます。
バイキングゾーン
バイキングゾーンは2024年7月12日にリニューアルオープンし、新しいアトラクションが加わりました。
- バ・バ・バ バイキング: 2024年8月10日に開業した巨大な海賊船型のアトラクションで、スリリングな揺れが体験できます。
- ブンブンビー: リニューアル前から存在する唯一のアトラクションで、デザインが一新され、さらに魅力的になりました。
- フライングバルーン: 2024年12月下旬に開業予定のアトラクションで、高さ10メートルのタワーの周りを上下する楽しさがあります。
タワーゾーン
タワーゾーンは、以前「パラシュートゾーン」として知られていましたが、2024年8月10日より現在の名称に変更されました。このゾーンには、家族や友人と一緒に楽しめるアトラクションが揃っています。
- コズミックトラベラー: ブルームエクスプレス跡地に2021年3月20日より開業したアトラクションで、宇宙をテーマにした冒険が楽しめます。
- ウォーターキャノン(レッツキャノン): 水を使ったアトラクションで、ターゲットを狙って水を噴射し、楽しむことができます。
- フラッシュラッシュ: 瞬間を捉えるアトラクションで、素早い動きに挑戦する楽しさがあります。
- レーザーミッション ~秘密金庫へ潜入せよ!~: レーザー光線を避けながら進むスリリングなアトラクションで、秘密金庫への潜入を試みます。
- ホッピンどらっぴー(ホッピンジャンピンドラッピー): 子供向けの跳ねるアトラクションで、元気いっぱいに遊ぶことができます。
ジオポリスゾーン
ジオポリスゾーンでは、戦略的なシューティングゲームやショーが楽しめます。
- バックダーン(バック⁉︎ダーン): 後ろ向きに進むスリリングなライドで、予測不可能な動きが楽しめます。
- ガンガンバトラーズ(レッツシューティング): 射撃の腕前を競うシューティングアトラクションで、友達や家族と対戦する楽しさがあります。
- シアターGロッソ: 特撮ショーやライブイベントが行われる劇場で、迫力満点のパフォーマンスが楽しめます。
スプラッシュガーデンゾーン
スプラッシュガーデンゾーンは、家族で楽しめるウォーターアトラクションが揃ったエリアです。
- ピクシーカップ: 回転するカップに乗り込み、風を感じながら楽しい時間を過ごせます。
- パワータワー(ハイパワー): 高さのあるタワーから急降下するスリリングなアトラクションで、勇気を試せます。
- コロッコ: 小さな子供でも楽しめる、穏やかな回転アトラクションです。
- マジカルミスト: 水しぶきを浴びながら涼むことができる、暑い夏にぴったりのアトラクションです。
歴史的背景
草創期の計画と開園
東京ドームシティアトラクションズの歴史は、1947年頃にまで遡ります。この時期、後楽園周辺に遊園地を建設する構想がありましたが、資材不足のため断念されました。その後、1953年に大蔵省から隣接する旧南方開発金庫跡地の払い下げが決定し、遊園地計画が再び始動しました。そして1955年7月9日、後楽園ゆうえんちとして正式に開園しました。
初期の発展と特色
後楽園ゆうえんちは、後楽園球場周辺の多目的利用策の一環として設立されました。特に、都市部に住む子供たちにレジャーを提供することを目的として、狭い土地を立体的に活用し、機械アトラクションを中心とした構成となりました。この遊園地は当初から、都心に位置しながらも充実した施設を提供し、多くの子供たちや家族に楽しんでもらうことを目指していました。
拡張とリニューアルの歴史
1960年代から1980年代の発展
1961年には熊谷組作業所跡地の6,900平米を買収し、拡張工事を行いました。これにより、都内屈指の32種類の遊具が揃う遊園地となりましたが、1967年には道路拡張工事のため一時休園を余儀なくされました。その後、1973年には旧後楽園競輪場の施設を活用して夏季ジャンボプールやゴルフ練習場を設置、1979年には後楽園スポーツクラブ屋上に人工地盤を用いた「パラシュートランド」を開業しました。
東京ドームシティアトラクションズへの転換
1980年代には、東京ディズニーランドに対抗するため積極的に新規遊具を導入し、「コースターランド」「タワーランド」「パラシュートランド」の3ゾーン体制を整えました。さらに1992年には地下遊園地「ジオポリス」を開業し、幅広い年齢層に対応する遊園地へと発展していきました。
東京ドームシティアトラクションズ時代
大規模リニューアルと再開発
2003年4月17日、遊園地全体をフリーゲート化(入場無料化)し、「脱・遊園地」のテーマのもと、現在の「東京ドームシティアトラクションズ」へと名称を変更しました。同年5月1日には、ゆうえんち北側部分の再開発によるショッピングセンター「ラクーア」や日帰り入浴施設、新設アトラクションなどを導入し、大人向けのアミューズメントパークへと変貌を遂げました。
安全対策と営業再開
2010年から2011年にかけて、アトラクションに起因する事故が相次ぎ、2011年1月末から長期間の営業休止が必要となりました。しかし、社内での安全対策が確立された後、同年6月1日から一部アトラクションでの営業が再開されました。また、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響により、3月1日から5月31日まで全面休園し、2021年にも一時的な休園が行われました。
定額制チケットの導入
2021年には、初の定額制チケット「TDCAサブスクパス」が発売され、利用者に新たな選択肢が提供されました。このチケットは、遊園地をより手軽に楽しむための新しい試みであり、多くの人々に好評を得ています。
主なイベントとアトラクション
キャラクターショー
東京ドームシティアトラクションズでは、長年にわたりキャラクターショーが人気を集めています。特に、テレビ朝日系列で日曜朝に放送されているスーパー戦隊シリーズのヒーローショーは、毎週土曜・日曜と祝日に開催されており、ファンからの支持が高いイベントです。特に「後楽園ゆうえんちで僕と握手!」というキャッチコピーは、シリーズの歴代レッドが発するフレーズとして有名です。
コスプレイベント
また、1990年代前半からはハロウィンに仮装イベントが行われ、これを発展させる形で1997年からコスプレ専門イベントが開催されるようになりました。このイベントは「コスプレフェスタ」や「レイヤーズパラダイス」などの名称で行われ、後に他の遊園地やテーマパークでのコスプレイベントの元祖となりました。
スキップパス
東京ドームシティアトラクションズでは、一部のアトラクションで少ない待ち時間で乗れる時間指定の「スキップパス」が数量限定で販売されています。スキップパスを利用することで、長い待ち時間を避け、スムーズにアトラクションを楽しむことができます。以下のアトラクションでスキップパスが利用可能です(スキップパスとは別にアトラクションチケットも必要です)。
- サンダードルフィン: スキップパス料金:1,000円
- バックダーン: スキップパス料金:600円
- ワンダードロップ: スキップパス料金:600円
- お化け屋敷「怨霊座敷」: スキップパス料金:1,200円(1枚につき4名まで)
- ビッグ・オー: スキップパス料金:1,200円(1枚につき1台)※特定日のみの販売
スキップパスを利用することで、時間を有効に使い、より多くのアトラクションを楽しむことができます。
安全対策と再開
「スピニングコースター舞姫」の事故を受け、2011年1月31日以降、全アトラクションが営業を休止しましたが、同年6月1日から一部アトラクションが営業を再開しました。特に「シアターGロッソ」やタワーランド内のアトラクションは、安全対策を徹底した上で再開され、多くの来場者に安心して楽しんでもらえる環境が整えられました。
東京ドームシティアトラクションズは、その豊かな歴史とともに、常に進化し続ける都市型遊園地です。現在も多くの人々に愛され、東京の観光スポットとしての地位を確立しています。