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トリエ京王調布

(Torie Keio Chofu)

トリエ京王調布は、東京都調布市布田および小島町に位置するショッピングセンターです。京王線の連続立体交差事業によって地下駅となった京王電鉄調布駅の地上部分に建設された駅ビルで、2017年9月29日にオープンしました。

概要

調布駅は京王本線と相模原線の分岐地点であり、かつては鉄道により街の南北が分断されていました。しかし、2012年に「京王線・相模原線(調布駅付近)連続立体交差事業」によって鉄道が地下化され、その跡地にトリエ京王調布が開発されました。

施設の構成

「調布らしいちょっとステキな生活」をコンセプトに、3つの建物(A・B・C館)で構成されています。A館とB館・C館の間にはオープンスペースが設けられ、地上駅時代をモチーフにした線路も設置されています。

駅のあるA館と、最も離れたC館を結ぶ計画が重要であり、C館にはシネマコンプレックス、B館には大型家電量販店が配置され、駅から離れた施設にも集客性の高い目的地が設けられています。このことで、街の東西軸であるA館からC館までの回遊性が高められています。

「トリエ」という名称は、「3」を意味するラテン語と「樹木」を意味するアイスランド語の造語であり、3館が3本の大樹として街に根差し、地域とともに成長していきたいという願いが込められています。

テナント数

オープン時点での総テナント数は72店舗でしたが、2022年8月現在は改札階の3店舗と隣接する調布サウスゲートビル内の5店舗も含めて、総テナント数は77店舗に拡大しています。

A館

デイリー性とセンスを兼ね備えた、雑貨の比率が高い店舗構成となっており、来館頻度を高めながら日常生活に彩りを加えることができる館です。1階には関東最大級のグローサラント型スーパーマーケット「成城石井」や、京王線初出店の洋菓子店「アトリエうかい」などが出店しています。2・3階はファッションフロア、4階は京王百貨店のサテライトショップなどが揃うライフスタイルフロア、5階はレストランフロアとなっています。

B館

エリア内での競争力を高め、賑わいを創出するために、5km圏内に出店がなく、アンケートで要望の高かった大型家電量販店「ビックカメラ」を誘致しました。1階の駅前広場側には、肉をテーマにしたカフェ「ニックストック」(都内2店舗目)が出店しています。

C館

A・B館が買い物を主とする駅ビル型であるのに対し、C館は時間を過ごしてもらうための館として設計されています。「調布らしさ」を体現するコンセプトに基づき、1階には調布市出身であるオーナーの「猿田彦珈琲 調布焙煎ホール」や、多摩川でのサイクリングをイメージした「コギー」などが出店しています。

イオンシネマシアタス調布

C館の2〜5階には、「映画のまち調布」のランドマークとなる「イオンシネマ シアタス調布」が入居しています。調布市は映画産業が盛んな地域であり、「映画のまち調布」として町おこしが行われていますが、2011年に唯一の映画館「パルコ調布キネマ」が閉館して以来、市内に映画館がありませんでした。本施設の開業により、市内に映画館が再設置され、「映画のまちに、映画館がないって問題だ。」というキャッチコピーが掲げられました。

イオンシネマシアタス調布には、東日本初導入の音響設備「GDC featuring dts-X」を備えた530席のシアターや、振動・ミスト・雨・煙・風・香りなどの演出が楽しめる体感型アトラクションシアター「4DX」も設置されています。

デザインの特徴

トリエ京王調布の各館は、アースカラーを基調とした統一感のあるデザインが施されています。また、足元には廃レールを再利用したフレームに緑化、サイン、照明を組み込んだ「レールユニット」が連続して配置されており、歩いて楽しめる街づくりが演出されています。街の活性化に貢献しつつ、事業の継続性を確保するため、イニシャルおよびランニングコストの低減にも配慮されています。具体的には、断熱サンドイッチパネルを使用したシンプルな外装や簡易立体駐車場の採用により、事業費が抑えられています。

営業時間

以下の営業時間は公式ウェブサイトに基づいています(2018年3月現在)。

A・B・C 館 ショップ

10:00 - 21:00(一部店舗によって営業時間が異なる)

A・B・C 館 レストランフロア

11:00 - 23:00

B館 ビックカメラ京王調布店

10:00 - 21:00

C館 イオンシネマ シアタス調布

8:00 - 24:00

Information

名称
トリエ京王調布
(Torie Keio Chofu)

府中・調布

東京都