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北山公園(東京都)

(きたやま こうえん)

北山公園は、東京都東村山市野口町に位置する、自然と歴史が融合した美しい都市公園です。この公園は、東村山市民をはじめ、多くの訪問者に親しまれています。

公園の概要

北山公園は、西武西武園線を挟んで八国山緑地の麓に広がる約29,000平方メートルの広大な敷地を有する都市公園です。公園は東西に広がり、その広大な自然空間は四季折々の美しい風景を楽しむことができます。

花菖蒲の名所

北山公園は、特に花菖蒲の名所として知られています。毎年6月には、170種類、7,000株・10万本もの花菖蒲が一斉に花を咲かせ、訪れる人々を魅了します。この時期には「東村山菖蒲まつり」が開催され、スタンプラリーや地元産品の即売会など、さまざまな催しが行われ、公園内は賑わいを見せます。また、この期間中は、西武鉄道の特急「小江戸」が東村山駅に臨時停車することもありましたが、現在では定期の特急列車がすべて東村山駅に停車するようになっています。

四季折々の花と自然

北山公園では、花菖蒲だけでなく、菜の花、蓮、彼岸花、コスモスなど、季節ごとにさまざまな花々を楽しむことができます。これにより、一年を通じて異なる風景を楽しむことができる公園となっています。また、公園内の池には多くの野鳥が集まり、バードウォッチングを楽しむこともできます。

公園の歴史と文化財

北山公園の土地は、もともと水田地帯でしたが、1970年代前半に不動産業者による開発が進められました。しかし、東村山市は自然環境の保護を目的に、土地を買い戻すなどの取り組みを行い、1976年1月に都市計画公園として「北山公園」の設置を決定しました。その後、花菖蒲の植栽が始まり、現在の美しい公園が形成されました。

1982年には、都民の日制定30周年を記念して定められた「新東京百景」のひとつに選ばれ、1989年からは「菖蒲まつり」が毎年開催されるようになりました。この祭りは、地域の伝統として根付いており、多くの人々に親しまれています。

かつて公園内には、江戸時代末期の茅葺き民家が移築され、市指定の有形民俗文化財として保存されていましたが、1999年に放火により焼失しました。現在、その跡地には八国山の体験学習施設「八国山たいけんの里」が設けられており、地域の歴史や自然について学ぶ場として利用されています。

アクセス情報

北山公園へのアクセスは、西武新宿線の東村山駅西口から徒歩約20分、または西武西武園線の西武園駅から徒歩約17分です。ただし、公園には専用の駐車場が設けられていないため、公共交通機関の利用が推奨されています。

周辺の観光スポット

北山公園の周辺には、さまざまな観光スポットが点在しています。

北山公園は、歴史と自然が調和した場所として、訪れる人々に豊かな時間を提供しています。四季折々の花々や自然に触れながら、心安らぐひとときを過ごすことができるでしょう。

Information

名称
北山公園(東京都)
(きたやま こうえん)

東村山・小平

東京都