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五方山 熊野神社

(ごほうざん くまの じんじゃ)

熊野神社は、東京都葛飾区立石八丁目に位置する由緒ある神社です。この神社は「五方山 熊野神社」とも称され、その歴史や文化的背景から、地元の人々に深く信仰されています。

神社の概要

熊野神社は、東京都葛飾区立石八丁目に鎮座する神社で、正式には「五方山 熊野神社」と称されます。この神社は、地元の信仰の中心として、長い歴史を誇り、神社を囲む自然や建造物もまた、訪れる人々に深い感銘を与えています。

由緒

創建の由来

熊野神社の創建は、長保年間(999年 - 1003年)に遡るとされ、『新編武蔵風土記稿』によれば、陰陽師の安倍晴明が当地に熊野大神(熊野権現)を勧請したのが始まりと伝えられています。この歴史的な背景から、熊野神社は古くからの神社として地域に根付いてきました。

境内の特徴

鳥居と境内の歴史

熊野神社は、葛飾区内を流れる中川蛇行部(中川七曲)の右岸に位置しています。元来、社地は一辺が約三十間の正五角形を形成していたとされ、この形状は五行を象徴すると言われています。現在もその痕跡が残されており、当社やかつての別当寺である五方山南蔵院立石寺の山号「五方山」もこの形状に由来します。

社殿の歴史と構造

熊野神社の社殿は、寛政8年(1796年)に造営されたご神体を安置する石造りの内陣を中心に、明治12年(1879年)に造営された総公孫樹造りの本殿、そして幣殿および拝殿(ともに大正10年(1921年)造営。昭和36年(1961年)改築造営)から構成される権現造の建造物です。

境内社と神木

境内には、水神社、天満宮、浅間神社、稲荷神社といった境内社が祀られており、これらの社は地元住民の信仰を集めています。また、境内には幼稚園も併設されており、地域の子供たちが神社の歴史や文化に触れる場ともなっています。

特に注目すべきは、社殿の両脇にそびえるクスノキの神木です。これらのクスノキは樹齢300年以上とされ、葛飾区の登録天然記念物に指定されています。この神木は、熊野神社の長い歴史とともに、地域の象徴として大切にされています。

ご神体

熊野神社のご神体は、長さ二尺余りの神代の石剣と伝えられています。この石剣は、古代からの神秘的な力を持つとされ、神社の信仰の中心として大切にされてきました。

交通アクセス

熊野神社へのアクセスは、京成押上線の京成立石駅から徒歩約12分、または京成本線・押上線の青砥駅から徒歩約9分と、非常に便利な立地にあります。静かな住宅街の中に佇む神社へ、ぜひ足を運んでみてください。

Information

名称
五方山 熊野神社
(ごほうざん くまの じんじゃ)

葛飾区

東京都