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葛飾 柴又 寅さん記念館

(かつしか しばまた とらさん きねんかん)

葛飾柴又寅さん記念館は、東京都葛飾区柴又に位置する記念館であり、松竹製作・配給の映画『男はつらいよ』シリーズの舞台である柴又の風景や世界観を再現し、各種資料を展示しています。また、この記念館には同シリーズの映画監督である山田洋次氏を顕彰する「山田洋次ミュージアム」も併設されています。

施設概要

葛飾柴又寅さん記念館は、正式名称を「葛飾区観光文化センター内葛飾柴又寅さん記念館」といい、1997年11月16日に開館しました。住所は東京都葛飾区柴又6丁目22番19号です。記念館の運営は、2014年4月より共立メンテナンスが指定管理者として行っています。

記念館の特徴

葛飾柴又寅さん記念館は、『男はつらいよ』の世界をコーナー別に分けて展示しています。特に、松竹大船撮影所(神奈川県鎌倉市、2000年閉鎖)から移設された「くるまや」や「朝日印刷所」のセットが目玉となっています。映画の名場面を紹介した映像コーナーや、実物の革カバンなどの展示コーナー、記念撮影コーナーも設けられており、訪れる人々に映画の世界を身近に感じさせます。

山田洋次ミュージアム

2012年には、『男はつらいよ』の原作者であり、第3作と第4作を除いたシリーズ全作品の監督を務めた山田洋次氏を顕彰する「山田洋次ミュージアム」が開設されました。このミュージアムには、山田洋次監督が多くの時間を過ごした松竹大船撮影所のジオラマが展示されています。

リニューアルと新たな展示

葛飾区では三年に一度、記念館と山田洋次ミュージアムの改装を行っており、最新のリニューアルは2022年4月9日に行われました。このリニューアルオープンに際して、記念館入り口には壁3面にプロジェクションマッピングが映し出される「はじまりの部屋」が新設されました。また、山田洋次ミュージアムには、新たに松竹大船撮影所のジオラマが追加展示されています。

リニューアルオープンの式典

リニューアルオープンの前日である2022年4月8日には式典が執り行われ、山田洋次監督や女優の倍賞千恵子さんなどが出席しました。この式典では、新たな展示の紹介や、リニューアルの意義についての説明が行われました。

展示物の紹介

葛飾柴又寅さん記念館では、映画『男はつらいよ』に関連する多彩な展示物を楽しむことができます。

「くるまや」セットとミニチュア模型

映画の中で寅さんが暮らしていた「くるまや」のセットや、そのミニチュア模型が展示されています。これにより、映画の世界を忠実に再現した空間で、訪問者は寅さんの生活を垣間見ることができます。

「朝日印刷所」セット

「朝日印刷所」のセットも展示されており、映画の中で見られるシーンをリアルに再現しています。このセットを見ることで、当時の印刷所の雰囲気を感じ取ることができます。

懐かしの駅舎と地域資料展示

また、思い出に残るなつかしの駅舎や、葛飾柴又に関する資料が展示されているコーナーもあります。これにより、訪れる人々は地域の歴史や文化を深く知ることができます。

特別展示コーナー

「帝釈人車鉄道への旅」や、「生まれも育ちも葛飾柴又コーナー」など、特別展示コーナーもあり、映画だけでなく、地域の歴史や文化を幅広く学ぶことができる充実した展示内容となっています。

葛飾柴又寅さん記念館の魅力

葛飾柴又寅さん記念館は、映画『男はつらいよ』のファンだけでなく、映画を見たことがない人々でも楽しめる内容が盛りだくさんです。昭和の時代背景を感じさせる展示や、山田洋次監督の作品に対する深い愛情が感じられるミュージアムとして、多くの人々に愛されています。ぜひ一度足を運んで、映画の世界と地域の歴史に触れてみてください。

開館時間と休館日

記念館の開館時間は午前9時から午後5時までで、閉館の30分前には入場が締め切られます。休館日は、第3火曜日(ただし、祝日の場合は直後の平日)および12月の第3火・水・木曜日となっています。

入場料

入場料は、一般が500円、児童・学生が300円、シルバー(65歳以上)が400円となっており、団体割引もあります。なお、障害者の方は無料で入場することができます。また、京成電鉄の主要駅(京成上野駅、成田空港駅など)では、当記念館の前売入場券が発売されており、一般450円、児童・学生270円で購入可能です。

Information

名称
葛飾 柴又 寅さん記念館
(かつしか しばまた とらさん きねんかん)

葛飾区

東京都