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曳舟川 親水公園

(ひきふねがわ しんすい こうえん)

曳舟川親水公園は、東京都葛飾区に位置する都市緑地公園です。公園は区内の亀有から四つ木にかけて延びていた曳舟川(葛西用水)の旧流路に沿って整備されており、全長約3kmの敷地を持ちます。敷地は亀有、四つ木のほか、白鳥も含まれています。

概要

曳舟川親水公園は、葛飾区が「水と緑と歴史のフィールドミュージアム」をテーマに、かつての曳舟川の旧流路を活かして整備された都市公園です。地域住民の憩いの場として親しまれ、自然と触れ合えるスペースが広がっています。公園内には、水遊び場や自然景観水路、芝生地などが設置され、特に夏季には子どもたちの水遊び場として賑わいます。

歴史

江戸時代の曳舟川

曳舟川の歴史は、江戸時代に整備された本所上水(亀有上水)に遡ります。もともとは上水道として機能していましたが、1722年に上水道としての役割は停止され、その後は農業用水として「古上水堀」と呼ばれるようになりました。この時代には、船に結んだ紐を岸にいる人が引いて移動する「曳舟」が行われていたため、「曳舟川」という名前が定着しました。

戦後の埋め立てと公園整備

太平洋戦争後、地域の下水道整備が進むと曳舟川は埋め立てられ、川としての姿を消しました。その後、旧流路に沿って公園が整備され、1990年5月28日に曳舟川親水公園として開設されました。この整備は、地域の歴史を活かしつつ水と緑を取り入れたものとなっており、地元の自治会や葛飾区立郷土と天文の博物館の学芸員の協力のもと行われました。

公園の整備では、かつての川の景観を再現することを目的に、水路の法面には土が多く使用されており、自然の風合いが感じられるデザインとなっています。これらの取り組みが評価され、平成12年度には国土交通省より「手作り郷土賞」の一つに選定されました。

施設

曳舟川親水公園内には、以下のような施設が設けられています。

水遊び場

公園内には3箇所の水遊び場が設置されており、特に夏場には多くの子どもたちが水遊びを楽しむ姿が見られます。浅い水路が整備されているため、小さな子どもでも安全に遊ぶことができます。

自然景観水路

自然景観水路は、公園の中心を流れる水路で、かつての曳舟川の風情を再現しています。周囲には緑豊かな植物が植えられており、季節ごとの変化を楽しむことができます。

芝生地

広々とした芝生地は、ピクニックや散歩に最適な場所となっています。訪れる人々がリラックスして過ごせるエリアで、週末には家族連れで賑わいます。

アクセス

曳舟川親水公園へのアクセスは以下の通りです。

曳舟川親水公園は、都市の喧騒を忘れさせる緑豊かな憩いの場であり、地域の歴史と自然を身近に感じられる貴重な空間です。訪れる際には、その歴史や整備の背景に思いを馳せながら散策を楽しんでみてください。

Information

名称
曳舟川 親水公園
(ひきふねがわ しんすい こうえん)

葛飾区

東京都