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汐入公園

(しおいり こうえん)

汐入公園は、東京都荒川区に位置する都立公園です。この公園は、白鬚西地区市街地再開発事業の一環として整備され、隅田川に隣接して広がっています。公園の東部には都道314号言問大谷田線が縦断しており、道路の一部はトンネル化されています。

再開発による都市の変貌

汐入公園の周辺地域は、再開発によって大きく変貌しました。かつてこのエリアには、密集した市街地が広がっており、住居、商業施設、工場が混在していました。しかし、再開発に伴い、現在では汐入都営住宅や高層マンションが立ち並び、都市景観が一新されています。

歴史 - 工場地帯から再開発へ

汐入公園が所在する白鬚西地区は、明治末期から大正期にかけて、大規模な工場が進出したエリアでした。ここには、大日本紡績(現在のユニチカ)や鐘淵紡績(現在のクラシエ)が工場を構えていました。しかし、昭和46年から昭和51年にかけてこれらの工場が移転すると、その跡地を東京都が買収し、昭和63年から市街地再開発事業が開始されました。

この再開発により、汐入公園は隅田川の対岸にある東白鬚公園とともに、江東地区の防災拠点として位置付けられました。さらに、千住汐入大橋が架橋され、足立区、荒川区、葛飾区を繋ぐ交通の要所として、防災上重要な役割を果たしています。

公園の概要

汐入公園は「豊かで多様な水辺と緑に彩られた、活力と潤いのある川辺のひろば公園」を基本テーマとしています。この公園は、災害時に約12万人を収容できる広域避難場所に指定されており、復旧・救援活動の拠点としての機能も備えています。また、耐震性能に優れたスーパー堤防が公園の周囲1kmにわたって整備されており、散策路やサイクリングロードとしても利用されています。

公園の基本情報

公園内の主な施設

防災設備

公園内の保育園 - にじの森保育園

2017年4月1日、汐入公園内には「にじの森保育園」が開園しました。この保育園は国家戦略特区制度の規制緩和を受け、広々とした公園を園庭として利用し、地域住民との交流を促進する「開かれた保育所」として設立されました。園長の渡辺真弓は『朝日新聞』の取材に対し、「こんなに大きな『園庭』は私も初めて。自然の中で地域の人たちとも触れ合い、思い切り遊んでほしい」とコメントしています。

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汐入公園
(しおいり こうえん)

日暮里・北千住

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