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台場公園

(だいば こうえん)

台場公園は、東京都港区台場一丁目に位置する東京都立の歴史公園です。この公園は、東京湾に面し、かつて江戸幕府が海防のために築造した「品川台場」の跡地である第三台場を利用して設立されました。1928年7月7日に開園し、現在もその歴史的価値と景観を維持しています。

公園の概要

台場公園は、かつての軍事施設であった品川台場の一部を利用して作られた公園です。東京湾に突き出た公園であり、周囲は石垣で囲まれ、その上に土手があり、中央が低い構造を持つ正方形の敷地が広がっています。1辺が160メートルのこの公園は、歴史的な遺構が残されており、訪れる人々にその時代の面影を伝えています。

歴史的遺構

台場公園内には、当時の軍事施設の痕跡が多数残されています。北側には石組みの船着場跡があり、中央には兵舎の礎石が芝生広場とともに配置されています。また、火薬庫や玉薬置所の跡も確認でき、当時の緊迫した状況を感じさせる風景が広がります。

利用案内

台場公園は、通年入園が自由で、入園料は無料です。公園内には男女別のトイレが設置されており、ベンチも多数配置されています。しかし、飲料の自動販売機や専用駐車場、子供用遊具は設置されておらず、釣りも禁止されています。訪れる際は、この点に注意が必要です。

第三台場の歴史

台場公園が位置する第三台場は、嘉永6年(1853年)にアメリカ艦隊の来航に備えて江戸幕府が築造した海防施設の一つです。これらの台場は、東京湾を守るために重要な役割を果たしました。1926年(大正15年)10月20日には、無人島となっている第六台場とともに「品川台場」として国の史跡に指定され、歴史的な価値が認められています。

その他の台場

江戸時代末期に、第三台場を含む8つの台場が東京・品川に建設されました。以下は、各台場の概要です。

第一台場

第一台場は、現在の品川埠頭の一部となっており、周囲が埋め立てられています。具体的には、港南5-2コンテナ置き場の南側部分付近に位置しています。

第二台場

第二台場は撤去され、現在は海中にあります。そのため、現在は目にすることはできません。

第三台場

現在の台場公園として現存している第三台場です。この台場は、江戸時代から残る貴重な遺構を持つ公園として、多くの訪問者を引き寄せています。

第四台場

第四台場は、南側と西側が埋め立てられ、現在の天王洲の一部となっています。第一ホテルシーフォート付近に位置し、その護岸には旧第四台場の石垣が再利用されています。

第五台場

第五台場もまた、周囲が埋め立てられ、現在の品川埠頭の一部となっています。具体的には、港南5-11内貿3号上屋付近に位置しています。

第六台場

第六台場は現存しており、現在は東京都が管理する無人島となっています。レインボーブリッジ付近の海上に位置し、上陸には許可が必要です。

第七台場

第七台場は未完成のまま撤去され、現在は海中にあります。レインボーブリッジ台場口付近に位置しています。

御殿山下台場

御殿山下台場は、現在の品川区立台場小学校の敷地に位置していました。

アクセス

台場公園へのアクセスは以下の通りです。

鉄道

ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」から徒歩約12分で到着します。

バス

お台場レインボーバス(kmモビリティサービス)「お台場学園前」停留所で下車し、そこから徒歩でアクセス可能です。

周辺施設

台場公園の周辺には、以下の施設があります。

レインボープロムナード

東京湾を一望できるレインボープロムナードがあり、美しい景色を楽しむことができます。

お台場海浜公園

台場公園と隣接するお台場海浜公園は、海辺の自然と都会の風景が融合したエリアで、散策や観光に最適です。

台場公園の魅力

台場公園は、その歴史的価値と自然の美しさを兼ね備えた公園です。東京湾を望む絶好のロケーションにあり、四季折々の景色が楽しめます。歴史散策やリラックスした時間を過ごすのに最適なスポットですので、訪れる際にはぜひ足を運んでみてください。

Information

名称
台場公園
(だいば こうえん)

お台場

東京都