夢の大橋は、東京都江東区の青海と有明を結ぶ、歩行者と自転車専用の橋です。橋はシンボルプロムナード公園内にあり、「ドリームブリッジ」の別名も持ちます。1996年10月14日に連結式が行われ、全長は360メートルあります。未来都市のような景観が広がるこの橋は、東京都のランドマークのひとつとして親しまれています。
夢の大橋は、最大幅が60メートルあり、日本で最も幅広い歩道橋です。同運河に架かるのぞみ橋、新都橋、有明橋、青海橋、あけみ橋と並行して架かり、北側から見ると多数の橋が連なる未来都市を思わせる光景が楽しめます。橋は基本的に歩行者と自転車専用で、車両の通行は禁止されていますが、緊急時には車両通行が可能な構造となっています。
夢の大橋は最寄り駅からやや離れているため、規模の割に人通りが少ないですが、夜になると美しくライトアップされ、隠れたデートスポットとしても知られています。静かな雰囲気の中で、幻想的な夜景を楽しむことができます。
2020年に開催された東京オリンピック・パラリンピックでは、国立競技場での設置が難しかった聖火台が夢の大橋に設置されました。2021年7月23日のオリンピック開会式後、聖火は夢の大橋の聖火台に移され、バドミントン選手の高橋礼華が点火しました。パラリンピック開会式の際も同様に、陸上選手の多川知希が聖火を点火しました。この期間中、夢の大橋は多くの注目を集め、スポーツの歴史において特別な場所となりました。
1995年、夢の大橋は土木学会の田中賞を受賞しました。この賞は、土木技術の発展に寄与する優れた土木構造物に与えられるもので、夢の大橋の美しいデザインと優れた機能性が高く評価されました。
夢の大橋へは、ゆりかもめ青海駅や東京ビッグサイト駅から徒歩5分、りんかい線東京テレポート駅から徒歩3分でアクセスできます。観光やデートに最適な立地で、多くの観光客が訪れます。
夢の大橋の周辺には水の広場公園があり、散策やリラックスするのに最適なエリアです。広い芝生と運河の風景が楽しめるこの公園は、休日には多くの家族連れやカップルで賑わいます。
橋の近くには高級ホテル「東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート」があり、リゾート気分を味わいながら宿泊することができます。観光の拠点としても利用しやすく、快適な時間を過ごせます。
その他、東京都水の科学館や武蔵野大学有明キャンパスなども近くにあり、観光や学習の場としても人気です。これらの施設と合わせて訪れることで、より充実した時間を過ごすことができます。
夢の大橋は、その近未来的なデザインから、数多くのドラマや映画のロケ地としても利用されています。特に「ウルトラマンシリーズ」や「仮面ライダーシリーズ」、人気の戦隊シリーズなど、多くの作品に登場しています。ファンにとっては聖地ともいえる場所であり、訪れるたびに作品の世界観を感じることができます。