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羽根木公園

(はねぎ こうえん)

羽根木公園は、東京都世田谷区代田に位置する、世田谷区立の都市公園です。この公園は、自然豊かな環境と多様な施設が魅力で、多くの人々に親しまれています。

公園の概要

羽根木公園は、全体的に丘状の地形が特徴です。この一帯は、かつて「六郎次」という野鍛冶が住んでいたことから「六郎次山」と呼ばれていました。その後、根津財閥の所有地となり、「根津山」とも呼ばれました。1956年に都立公園として開園し、1965年に世田谷区に移管され、区立公園となりました。

公園内には、羽根木プレーパーク、野球グラウンド、テニスコート、世田谷区立梅丘図書館、茶室「日月庵」などの施設が整備されています。また、南側の斜面には梅林が広がり、公園内には総計約650本の梅の木が植えられています。これらの梅の木は、1967年に世田谷区議会選出記念として植樹されたもので、現在では梅の名所としても知られています。毎年2月には「せたがや梅まつり」が開催され、多くの人々が訪れます。

かつてはプールも存在していましたが、2004年に廃止され、その跡地は広場として整備されました。

公園の地理的特徴

現在の羽根木公園は代田四丁目の一部に位置していますが、「世田谷区羽根木」とは距離があります。これは、両地域がかつて旧・世田ヶ谷村の飛地であったことによります。両地ともに、住居表示実施前は「羽根木町」という町名でした。

公園へのアクセスは、京王井の頭線の東松原駅または小田急線の梅ヶ丘駅が最寄り駅となっています。

羽根木プレーパークの紹介

羽根木プレーパーク(はねぎプレーパーク)は、羽根木公園内にある子供のための遊び場です。住所は世田谷区代田4-38-52羽根木公園内に位置しています。このプレーパークは、別名「冒険遊び場」とも呼ばれ、ヨーロッパを中心に1950年代頃から増えてきたものです。日本では、1979年に開園した羽根木プレーパークが、現在の冒険遊び場の中で最初のものです。

この場所では、子供たちが廃材や道具を使って秘密基地を作ったり、木に登ったり、地面を掘り返したりすることができます。さらに、他の公園では許されない焚き火も、ここでは特別に許可されています。(ただし、焚き火はプレーリーダーの観察指導のもとで行う必要があります。)

プレーパークの理念

羽根木プレーパークの理念は、昔の子供たちが自然の中で自由に遊んでいたように、都市公園内でそのような体験を再現することです。多少の危険を含めて、自然の中での自由な遊びを通じて子供たちの成長を促すことを目指しています。

子供たちの視点に立って、彼らの相談相手となり、一緒に遊びの工夫を考えるために、プレーリーダーという大人が常駐しています。遊びは、プレーリーダーの見守る中で行われるというのが基本的なルールです。

運営体制と課題

現在、プレーパークには常時3人程度のプレーリーダーが常駐しており、開園当初は区の嘱託職員がその任に当たっていましたが、2005年4月からは「NPO法人プレーパークせたがや」が運営を担当しています。このような運営方式は、地域のボランティアの協力を得ながら行われていますが、プレーパーク方式の遊び場を普及させるには多くの課題が存在します。地域ごとの条件整備が容易でないため、プレーパークを広めることが難しいという現状があります。

まとめ

羽根木公園は、自然豊かな環境と多様な施設が調和した都市公園です。羽根木プレーパークのように、子供たちが自由に遊べる環境を提供する場もあり、多くの人々に愛されています。今後も地域の人々に支えられながら、羽根木公園は世田谷区の重要な憩いの場としての役割を果たし続けるでしょう。

Information

名称
羽根木公園
(はねぎ こうえん)

下北沢・三軒茶屋

東京都