砧公園は、東京都世田谷区に位置する東京都立の公園です。春の桜の名所として広く知られており、周辺の小学校や幼稚園の児童たちが遠足で訪れることも多い人気のスポットです。公園内には、世田谷区立世田谷美術館や気象庁のアメダス雨量計が設置されており、園内の中央を谷戸川が貫いています。
1966年5月5日に、砧公園の一部がファミリーパークとして開園されました。当時の開園時間は午前9時から午後4時30分で、夜間の立入は禁止されていました。1970年代には、東京での暴走族の大規模な集結地の一つとしても知られていました。
春:桜が満開になると花見客で賑わいます。
秋:色づいた紅葉が見事で、多くの来園者が訪れます。
冬:2月には梅の花が見頃を迎えます。
砧公園は、武蔵野台地の端に位置しており、30-45メートルの標高を持つ洪積層の地形に属しています。園内を流れる谷戸川や周辺の野川、仙川、丸子川などの河川と緑豊かな自然が特徴です。樹木はケヤキやオオムラサキツツジが多く、人工的に植栽された二次林で構成されています。園内には、バードサンクチュアリ周辺のヨシやガマなどの水辺植生も見られます。
砧公園は、住居表示の実施により「砧公園」という町名が設定されています。公園の東側には環八通りが、南側には東名高速道路が通っており、便利なアクセスが魅力です。
砧公園周辺は元々、東京府荏原郡瀬田村や用賀村、神奈川県北多摩郡大蔵村などの区画でした。1932年と1936年にかけて、玉川村や砧村が東京市に編入され、1955年の飛地整理により現在の砧公園部分が大蔵町に編入されました。1971年には、住居表示の実施により砧公園という町名が確立されました。
砧公園は、四季折々の自然を楽しむことができる東京都立の公園です。周辺の交通アクセスも良く、都市部にいながら自然を感じられる憩いの場として、地元の人々や観光客に親しまれています。