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森美術館

(もり びじゅつかん)

森美術館は、東京都港区六本木六丁目の六本木ヒルズ森タワー53階に位置する、美術館施設です。この美術館は、六本木ヒルズの象徴的存在であり、その地上約230メートルという高所に設置されている点が特徴的です。森美術館は、通称「MAM(マム)」としても知られ、これは英語名称である「Mori Art Museum」の頭文字を取ったものです。

設立の背景とコンセプト

森美術館は、六本木ヒルズを開発した森稔(もりみのる)氏の強い理念のもと、2003年に開館しました。森氏は、六本木を文化の中心地にしたいというビジョンを持ち、「経済(オフィス)の上に文化(アート)を置く」というコンセプトで、この美術館をタワー最上部に設置しました。通常、ビルの最上部には賃料が高く設定できるオフィスやレストランが配置されることが多いですが、森氏の斬新な発想により、六本木ヒルズの最上階には美術館が置かれることになりました。

設計とデザイン

森美術館の設計は、アメリカ・ニューヨークのホイットニー美術館やドイツ・ベルリンのグッゲンハイム美術館などを手掛けたリチャード・グラックマン(Richard Gluckman)によって行われました。そのデザインは、現代的でありながらも落ち着いた雰囲気を持ち、訪れる人々に独特の空間体験を提供しています。

六本木アート・トライアングル

森美術館は、六本木に位置する他の二つの美術館、すなわちサントリー美術館と国立新美術館と共に「六本木アート・トライアングル」を結成しています。これにより、六本木エリア全体が一つの大きなアートゾーンとして機能しており、多くの美術愛好者を惹きつけています。

展示内容と活動

森美術館は、現代美術を中心に、絵画、彫刻、建築、ファッション、インスタレーションなど、幅広いジャンルの企画展示を行っています。展示される作品は、欧米からアジア、アフリカまで世界各地のものが集まり、また近年発表された最新の表現についても積極的に紹介されています。特に、開館2年後までは所蔵作品を持たず、企画展示に特化した運営を行っていました。

主な企画展:「六本木クロッシング」

森美術館の代表的な企画展の一つに、「六本木クロッシング」があります。この展示は、日本の現代美術の動向を紹介するもので、若手アーティストの作品が多く取り上げられています。このような企画展を通じて、森美術館は新たな才能を発掘し、現代アートの発展に寄与しています。

交通アクセス

森美術館へのアクセスは非常に便利です。最寄り駅である東京メトロ日比谷線の『六本木駅』からは徒歩0分という好立地にあります。また、都営地下鉄大江戸線や東京メトロ南北線、千代田線など複数の路線が利用でき、各駅からのアクセスも良好です。さらに、都営バスやちぃばすなどのバス路線も充実しており、車でのアクセスも首都高速道路の複数の出口から約10分から15分ほどで到着します。

公共交通機関でのアクセス

車でのアクセス

首都高速道路を利用する場合、『飯倉』出口、『霞が関』出口、『渋谷』出口、『芝公園』出口から各約10分、『外苑』出口から約15分で到着できます。

まとめ

森美術館は、東京都港区の六本木ヒルズ森タワー53階に位置する美術館であり、六本木を文化の中心地にするという理念のもと設立されました。現代美術を中心とした多彩な企画展示が行われており、六本木アート・トライアングルの一角としても重要な役割を担っています。アクセスも非常に良好で、多くの人々に親しまれている美術館です。

Information

名称
森美術館
(もり びじゅつかん)

六本木・赤坂

東京都