歴史
現在の鍋島松濤公園が位置する場所は、江戸時代には紀州徳川家の下屋敷がありました。この土地は、1876年(明治9年)に佐賀藩主・鍋島家に払い下げられ、鍋島家はここに茶園を開き、「松濤園」と名付けました。この茶園では「松濤」というブランドで茶の販売も行われ、地域において重要な役割を果たしていました。
しかし、1932年(昭和7年)に茶園は廃止され、その後、湧水池を含む一角が児童遊園として整備されました。この整備が完了した後、土地は東京市に寄贈され、1950年(昭和25年)からは渋谷区の管轄となり、現在に至っています。この公園は、地域の歴史と文化を今に伝える貴重な存在です。
公衆トイレの設置
鍋島松濤公園は、渋谷区内で「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの対象となった公園の一つです。このプロジェクトは、日本財団が推進するも
開園時間とアクセス
鍋島松濤公園は常時開園しており、入園料は無料です。公園へのアクセスも便利で、京王井の頭線「神泉駅」から徒歩3分、または「渋谷駅」から徒歩12分の距離にあります。都心の喧騒から少し離れたこの場所で、穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。