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表参道(原宿)

(おもて さんどう)

表参道は、東京都渋谷区神宮前(原宿)と港区北青山・南青山(青山)にまたがる参道であり、同名の交差点やその周辺一帯を指す地名でもあります。このエリアは、古くからの伝統と現代のモードファッションが交錯する場所として、国内外から多くの訪問者を魅了しています。

表参道の歴史とケヤキ並木

表参道は、1919年に明治神宮の参道として整備されました。この参道は現在の東京都道413号線の一部で、青山通りから原宿駅前の神宮橋交差点(明治神宮前)に至る約1.1キロメートルの区間を指します。この通りは、ケヤキ並木で有名であり、読売新聞社による「新・日本街路樹100景」にも選定されています。

ケヤキ並木

表参道の街路樹として知られるケヤキ(欅)は、通りの両側に合計163本が植えられており、訪れる人々に季節ごとの美しい景観を提供しています。特に秋の紅葉シーズンには、多くの観光客がこの並木道を訪れ、その風景を楽しんでいます。

モードとしての表参道

表参道は、単なる参道としての役割を超えて、1970年代以降、「モードファッション」の中心地として発展してきました。表参道は、若者の文化の発信地として知られる原宿とは異なり、洗練されたファッションエリアとして知られています。ここには多くのハイブランドの旗艦店が集まっており、銀座と並んで高級ブランド街としても有名です。

1970年代からの変遷

1970年代まで、日本における若者文化の中心地は新宿でした。しかし、1969年に発生した「新宿西口フォークゲリラ事件」以降、新宿が若者から忌避されるようになり、若者文化の中心地は徐々に渋谷や原宿、そして表参道へと移行していきました。特に1980年代には、商業主義的なサブカルチャーが台頭し、表参道はその中心地として注目を集めるようになりました。

表参道ヒルズの開業

2006年、同潤会アパート跡地に「表参道ヒルズ」が開業しました。この大型商業施設の登場により、表参道はさらに多くの観光客やショッピング客を引き寄せるようになりました。表参道ヒルズは、ファッションやアート、飲食店が集まる複合施設であり、表参道の新たなランドマークとして知られています。

地域としての表参道

表参道という名称は、単なる通りとしての意味を超えて、広範な地域を指す言葉としても使用されています。地下鉄・表参道駅周辺や青山の骨董通り周辺、旧原宿・旧穏田地区の表参道沿いなども含まれることがあります。この一帯は、世界的なブランド店が集まるショッピングストリートとして知られており、観光客や地元の買い物客に人気のエリアです。

表参道と裏通り

表参道沿いには、ハイブランドの路面店やオシャレなカフェ、美容室が立ち並び、一方で裏通りには閑静な住宅地が広がっています。このエリアは、若者にも人気があり、新進気鋭なセレクトショップや有名美容院が点在する地域として知られています。

表参道と周辺エリアの文化的つながり

表参道は、渋谷区や港区の他のエリアとも深いつながりを持っています。特にファッションやカルチャーの発信地として、渋谷や原宿、代官山とともに東京の若者文化を牽引しています。

原宿

表参道に隣接する原宿は、「kawaii文化」の発信地として世界的に知られています。竹下通りを中心に、若い女性向けのショップが集まり、観光地としても人気があります。原宿は、商業エリアと住宅街が混在するエリアであり、特に若者に人気のスポットです。

裏原宿

裏原宿(うらはらじゅく)は、サブカルチャー系の文化発信地として知られています。1990年代には「渋谷系」と呼ばれる音楽やファッションが流行し、このエリアはその中心地として注目を集めました。裏原宿には、セレクトショップやアパレル関連の店舗が多く集まり、特に若者に人気のエリアとなっています。

代官山

代官山は、「洗練系オシャレ」な文化発信地として知られています。渋谷区の中では表参道に次ぐファッションエリアであり、旧山手通り沿いにはおしゃれな飲食店が立ち並びます。また、高級住宅街としても知られており、落ち着いた雰囲気が漂うエリアです。

渋谷

渋谷は、若者文化とIT文化の発信地として知られています。特に渋谷駅周辺は、商業活動が活発であり、多くのIT企業やファッション専門店が集まっています。近年は、渋谷の再開発が進み、高層ビルや複合商業施設が次々と誕生し、さらに多くの人々を引き寄せています。

通りとしての表参道

表参道は、東京都道413号線の一部として、国道246号(青山通り)と交差する表参道交差点から、原宿駅前の神宮橋交差点までの全長約1.1キロメートルの区間を指します。この通りは、1919年に明治神宮の造営にあわせて完成し、現在ではケヤキ並木や高級ブランド店が立ち並ぶ、東京を代表する通りとなっています。

道路形状と街路樹

現在の表参道の道路は幅員36mで、中央分離帯が設けられており、片側2車線の往復4車線で構成されています。歩道には、ケヤキの街路樹が植えられており、訪れる人々に四季折々の美しい景観を提供しています。通りには3本の歩道橋が設置されており、特に終点の原宿駅前には多くの観光客が訪れます。

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名称
表参道(原宿)
(おもて さんどう)

渋谷・原宿・表参道

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