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八芳園

(はっぽうえん)

八芳園は、東京都港区白金台に位置する、日本庭園を有するレストラン・結婚式場です。敷地面積は約1万2000坪と広大で、その美しい庭園は「四方八方どこを見ても美しい」という意味を持つ名称にふさわしい景観を誇ります。周辺には明治学院大学やシェラトン都ホテル東京があり、訪れる人々にとってアクセスの良いロケーションとなっています。

八芳園の歴史

江戸時代から現代まで

八芳園の歴史は江戸時代にまで遡ります。江戸時代前期には、譜代の江戸幕府旗本である大久保忠教(通称:彦左衛門)の屋敷の一部として使用されていました。その後、薩摩藩の抱屋敷や島津家の下屋敷として利用され、明治時代には実業家である渋沢喜作の所有となりました。

1915年(大正4年)には、実業家・久原房之助がこの地に邸宅を構え、現在の建物と庭園が整備されました。しかし、戦後の混乱期には久原は公職追放となり、銀座や築地で料亭経営を行っていた長谷敏司と協力し、外国からの賓客向けの本格的な料亭として「八芳園」を創業しました。この名称は久原自らが命名したもので、1950年(昭和25年)に開業しました。その後、長谷の所有となり、本格的な運営が開始されました。

八芳園の料亭と庭園

壺中庵と茶室

八芳園は現在、株式会社八芳園によって運営されており、結婚式や各種パーティ、イベントの会場として広く利用されています。訪れる利用者は、広大な庭園を散策しながら、その美しい景観を楽しむことができます。庭園内には、かつて横浜で生糸の貿易商を営んでいた田中平八が建てた茶室が移築され、訪問者に日本の伝統文化を感じさせる空間が広がっています。

国際的な場としての八芳園

2022年(令和4年)5月23日には、日米首脳会談のために来日したアメリカ合衆国大統領ジョー・バイデンと、日本国首相岸田文雄が八芳園を訪れ、敷地内にある料亭「壺中庵」にて日米首脳の夕食会が行われました。このように、八芳園は国内外の要人が集う場所としても利用されており、国際的なイベントにもふさわしい施設です。

八芳園の施設と風景

八芳園の施設は結婚式やパーティに対応した充実した設備を備えています。エントランスロビーは広々とした空間で、訪れる人々を温かく迎えます。宴会場からは美しい庭園が一望でき、特別な日をさらに華やかに彩ります。庭園内には、四季折々の花々が咲き誇り、訪れる人々に癒しの時間を提供します。また、料亭「壺中庵」やチャペルも併設されており、多様なニーズに応えることができます。

まとめ

八芳園はその美しい庭園と歴史的な背景を持つ場所として、結婚式や各種イベント、国際的な会合の場として広く利用されています。四方八方どこを見ても美しいという名の通り、その景観は訪れる人々を魅了し続けています。訪問者は、八芳園の庭園を散策しながら、日本の伝統と美しさを体感することができるでしょう。

Information

名称
八芳園
(はっぽうえん)

目黒・中目黒

東京都