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すずめのお宿緑地公園

(おやど りょくち こうえん)

すずめのお宿緑地公園は、東京都目黒区碑文谷に位置する目黒区立の公園です。この公園は竹林や古民家が点在しており、懐かしい里の風景を再現しています。かつての目黒はタケノコの産地として知られており、現在でも竹林の中を歩くと涼しい風が感じられ、緑の竹が水分をたっぷりと蓄えている証拠です。園内には、目黒区指定有形文化財である栗山家の母屋も復元されています。

歴史

すずめのお宿緑地公園のある地域は、住宅地になる前は農村地帯で、特に竹林が多く見られました。目黒周辺はタケノコの産地としても名高く、昭和初期までタケノコの生産が続いていました。竹林には多くのスズメが集い、「すずめのお宿」という愛称で親しまれるようになりました。しかし、次第に周辺が宅地化され、タケノコの生産は見られなくなりました。その後、地元住民の遺志によって自身の所有地が目黒区に寄付され、公園として整備されました。1981年4月1日、「すずめのお宿緑地公園」として開園しました。

公園の特徴

公園内には、かつてのタケノコ産地を彷彿とさせる竹林や遊具があります。さらに、公園の一角には、江戸時代中期に建てられた古民家が移築・復元されており、当時の農村の暮らしぶりを再現しています。この古民家は、もともと目黒区緑ヶ丘1丁目にあった栗山重治の旧宅で、目黒区指定有形文化財に指定されています。栗山家は旧衾村の旧家であり、江戸時代には代々村の重要な役職「年寄」を務めていた家柄です。

栗山家の古民家

栗山家の古民家は、江戸時代安永年間に建てられたとされ、現在の目黒区緑ヶ丘にあったものを「すずめのお宿緑地公園」内に移築・復元しています。公園北側に位置し、昭和59年4月に開設されました。かつては栗山徳蔵の息子である栗山重治が所有していた家屋で、江戸時代には良質なタケノコの生産が盛んであったこの地域を象徴する建物です。昭和初期には、竹林がスズメのねぐらとなっており、数千羽のスズメが飛び交う様子が見られたことから、「スズメのお宿」として広く知られるようになりました。

公園内の主な施設

面積と近隣施設

面積: 7,493平方メートル
近隣施設: 碑文谷八幡宮、目黒サレジオ教会

アクセスと開園情報

アクセス: 東急東横線・都立大学駅から徒歩約15分。目黒駅からは東急バスを利用し、大岡山小学校下車後、徒歩4分。
開園時間: 公園は常時開園。古民家の公開は月曜日が休みで、公開時間は午前9時30分から午後4時30分までです。
駐車場: なし
料金: 入園は無料で、古民家の見学も無料です。

Information

名称
すずめのお宿緑地公園
(おやど りょくち こうえん)

目黒・中目黒

東京都