カトリック碑文谷教会は、東京都目黒区碑文谷に所在するカトリック東京教区に属する教会とその聖堂です。1954年にサレジオ会によって建立され、「江戸のサンタ・マリア聖堂」として知られています。その後、サレジオ会が運営を受託し、地元の人々からは「サレジオ教会」として親しまれています。
カトリック碑文谷教会は1954年5月22日に完成しました。この教会は、ロマネスク様式の建築が特徴で、36メートルを超える鐘塔を備えた大聖堂となっています。教会内部には、「江戸のサンタ・マリア」として知られるカルロ・ドルチのマリア像「悲しみの聖母」が掲げられています。この像は、1708年に来日し、小石川切支丹屋敷で亡くなった宣教師ジョヴァンニ・シドッティを偲ぶものです。教会の延床面積は752平方メートルに及びます。
教会の鐘は、イタリアのミラノから寄付されたもので、「ラ・ド・ミ」の美しい音色を奏でます。この鐘は、教会に訪れる人々に平和と安らぎをもたらす象徴として、今日も鳴り響いています。
カトリック碑文谷教会の所在地は、以下の通りです。
住所: 〒152-0003 東京都目黒区碑文谷1-26-24
1985年6月24日、俳優の神田正輝さんと歌手の松田聖子さんが、この教会で挙式を行いました。この際、立会人を務めたのは俳優の渡哲也さんで、「聖輝の結婚」として大きく報道されました。
1991年に放送された日本テレビのテレビドラマ『いつか、サレジオ教会で』の舞台として、この教会が使用されました。このドラマは、教会の美しいロケーションと静謐な雰囲気を背景に描かれ、多くの視聴者に感動を与えました。
1993年8月1日には、同ドラマに出演していた設楽りさ子さんが、当時ヴェルディ川崎の主将を務めていた三浦知良さんと挙式を行いました。この結婚式も、多くのメディアに取り上げられ話題となりました。