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東京都 写真美術館

(とうきょうと しゃしん びじゅつかん)

東京都写真美術館は、東京都目黒区三田一丁目に位置する、日本初の写真と映像(動画)専門の公立美術館です。東京都歴史文化財団グループ(公益財団法人東京都歴史文化財団、鹿島建物総合管理株式会社、アサヒビール株式会社の共同事業体)が指定管理者制度に基づき管理・運営しています。

概要

東京都写真美術館は、日本における初の本格的な写真映像の文化施設として設立されました。個人名を冠したものを除くと、写真一般を対象とする美術館としては日本初の存在です。館内には様々な展示施設があり、3階には写真共催展向けの会場(495㎡)、2階には独自企画展向けの会場(495㎡)、地下1階には映像一般展向けの映像展示室(532㎡)があります。また、4階には図書室があり、図書36,500冊、雑誌1,400種を所蔵しています。1階ホール(283㎡)では新作映画の封切公開も行われており、訪れる人々に多様な視覚文化を提供しています。さらに、ミュージアムショップやカフェも併設されています。

展示活動と収蔵品

開館以来、多彩な企画展を通じて国内外の写真作品を積極的に紹介してきました。近年では、アニメやテレビゲームなど写真以外の映像文化にも力を入れており、多様な表現形式を展示しています。収蔵品には、荒木経惟、植田正治、木村伊兵衛、須田一政、東松照明、奈良原一高、濱谷浩、林忠彦、細江英公、森山大道、渡辺義雄など、日本を代表する写真家の作品が多く含まれています。

沿革

東京都写真美術館の歴史は、1986年(昭和61年)11月に発表された第二次東京都長期計画の「写真文化施設の設置」に始まります。1990年(平成2年)6月には、渋谷区恵比寿四丁目19-24にあったライブハウスの建物を利用して一時施設として開館しました(現所在地である目黒区三田から約300mの位置にあり、区界を挟んでいます)。

建設と正式開館

1991年(平成3年)8月、恵比寿ガーデンプレイスとその一角を占める当館総合施設の建設が始まりました。1994年(平成6年)8月に総合施設が竣工し、翌1995年(平成7年)1月に「東京都写真美術館」として正式に開館しました。その後、2014年(平成26年)9月には改修工事のため長期休館しましたが、2016年(平成28年)9月にリニューアルオープンし、愛称「トップミュージアム(TOP MUSEUM)」として新たにスタートを切りました。

歴代館長

刊行物

東京都写真美術館では、季刊誌『eyes』や年刊の『東京都写真美術館紀要』、また『東京都写真美術館年報』を発行しています。これらの刊行物は、同館の活動や展覧会情報、収蔵作品に関する情報を提供し、広く一般に写真文化の普及に寄与しています。

アクセス情報

東京都写真美術館は、JR恵比寿駅および東京メトロ日比谷線の恵比寿駅から徒歩7分の距離に位置しており、アクセスも非常に便利です。恵比寿ガーデンプレイス内にあるため、美術館の訪問と合わせて周辺施設も楽しむことができます。

まとめ

東京都写真美術館は、写真と映像を専門とする日本初の公立美術館として、その豊富なコレクションと多彩な展示で国内外から高い評価を得ています。リニューアルオープンを経て、新しい時代の視覚文化の発信地としての役割を果たし続けています。訪れる人々にとっては、写真の魅力を再発見できる貴重な場であり、今後もさらなる発展が期待されます。

Information

名称
東京都 写真美術館
(とうきょうと しゃしん びじゅつかん)

目黒・中目黒

東京都