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目黒 寄生虫館

(めぐろ きせいちゅうかん)

目黒寄生虫館(MPM)は、東京都目黒区下目黒に位置する寄生虫学専門の私立博物館です。公益財団法人目黒寄生虫館によって運営されており、寄生虫に関する様々な活動を展開しています。

寄生虫に関する活動

目黒寄生虫館では、寄生虫に関する研究や展示、標本や資料の収集・鑑定、啓蒙活動などを行っています。寄生虫専門の博物館は世界的にも珍しく、多くの海外からの訪問者が訪れます。館内の説明文は8カ国語で記載されており、国際的な注目を集めています。

韓国のソウルに寄生虫博物館が2017年12月に開館するまでは、目黒寄生虫館は「世界で唯一」の寄生虫専門博物館として存在していました。

館内施設について

現在の建物は地上6階・地下1階のビルで、展示スペースは1階と2階に限られた小規模な施設です。上層階には研究室、収蔵庫、事務室が配置され、寄生虫形態学および分類学を中心とした研究が行われています。また、定期的な特別展示や講演会、外部での講演などの教育活動も展開されています。

ユニークな展示とサブカルチャー

目黒寄生虫館は、物珍しさや怖いもの見たさからデートスポットとしても知られており、サブカルチャーの中でも度々取り上げられることがあります。

目黒寄生虫館の歴史

設立の前史

医学博士・亀谷了は、南満洲鉄道株式会社の衛生研究所に勤務していましたが、1947年に中国から日本へ引き揚げ、1948年4月に目黒区で診療所を開設しました。この頃から、彼は寄生虫を専門とする研究所の設立を考えていたと言われています。

目黒寄生虫館の設立

1953年に亀谷了は、私財を投じて「目黒寄生虫館」を設立しました。当初は木造平屋建ての仮設建物で運営されていましたが、1956年には鉄筋コンクリート造の2階建てビルが竣工し、施設の規模が拡大しました。その後、目黒寄生虫館は3度の増改築を経て、現在の形となっています。

重要な年表

展示と教育活動

目黒寄生虫館では、寄生虫に関する地道な研究活動の他に、定期的な特別展示や講演会、教育活動を行っています。また、展示内容の更新や設備のリニューアルも進められており、常に最新の情報を提供しています。

近年の動向

2021年には新館長が就任し、新たな方向性での運営が開始されています。さらに、2022年には世界的著名人であるビル・ゲイツが訪れるなど、国際的な関心も高まりつつあります。

Information

名称
目黒 寄生虫館
(めぐろ きせいちゅうかん)

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