多摩六都科学館は、東京都西東京市芝久保町5-10-64に位置する科学館で、世界最大級のプラネタリウムを誇る施設です。科学館は、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市で構成される一部事務組合「多摩六都科学館組合」によって設置されています。
多摩六都科学館は1994年3月1日に開館しました。「多摩六都」という名称は、多摩地域北部の小平市、東村山市、田無市、保谷市、清瀬市、東久留米市の6市に由来しますが、田無市と保谷市が2001年に合併して西東京市となったため、現在の構成市は5市となっています。しかし、名称に変更はありません。
この5市は多摩地域の北東部に位置し、主に西武鉄道(西武池袋線・西武新宿線)の沿線で隣接しています。地理的・歴史的な結びつきが強いため、広域行政圏を形成し、「多摩北部都市広域行政圏協議会」として文化事業や図書館の相互利用などの住民サービスを提供しています。その一環として設置されたのが多摩六都科学館です。
多摩六都科学館のプラネタリウム「サイエンスエッグ」は、ドーム直径27.5メートルの傾斜型ドームで、世界第5位の大きさを誇ります。2012年7月のリニューアルに伴い、約1億4000万個の恒星を投影する五藤光学研究所製の光学式投映機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」が導入され、「最も先進的なプラネタリウム」としてギネス世界記録に認定されました。プラネタリウムでは全編生解説を行い、高精細で臨場感あふれる大型映像を提供しています。
2012年4月からは株式会社乃村工藝社が指定管理者として科学館の管理運営を行っています。2013年3月には展示室も一新され、「チャレンジの部屋」「からだの部屋」「しくみの部屋」「自然の部屋」「地球の部屋」の5つの部屋と、その中にある4つのラボで、科学を体験しながら学べる場が提供されています。
多摩六都科学館の公式キャラクターは「ペガロク」で、館内外で科学館の魅力を広める役割を担っています。
多摩六都科学館の利用案内の詳細は公式サイトをご覧ください。
多摩六都科学館の開館時間は9:30から17:00までで、最終入館は16:00までです。夏休み期間中には開館時間が延長されることもあります。
休館日は毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始、および保守点検などの臨時休館日があります。夏休み期間中は無休で営業します。
多摩六都科学館では、団体割引のほか、圏域市民感謝デーには無料入館日も設定されています。障害者手帳を提示することで、本人と介助者1名まで無料となります。
多摩六都科学館へのアクセスは公共交通機関と自動車のいずれかを利用することができます。最寄り駅は西武新宿線の田無駅または花小金井駅ですが、両駅からはやや離れています。各駅からの路線バス・コミュニティバスを利用するのが便利です。
自動車でのアクセスは、新青梅街道「多摩六都科学館入口」信号を南に入り、科学館の駐車場(普通車170台、バス等20台)を利用できます。
多摩六都科学館の隣接地には「スカイタワー西東京(田無タワー)」があり、周辺観光も楽しめる環境が整っています。
多摩六都科学館は、「東京・ミュージアムぐるっとパス」の利用対象施設にも指定されています。これにより、首都圏の他の博物館や美術館と合わせて、効率よく見学することが可能です。
多摩六都科学館は、科学や天文学に関心のある方々だけでなく、家族連れや観光客にもおすすめのスポットです。豊富な展示内容と先進的なプラネタリウムを備えたこの科学館で、楽しく学びながら新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。