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切手の博物館

(きって はくぶつかん)

切手の博物館は、一般財団法人水原フィラテリー財団が運営する切手に特化した博物館で、東京都豊島区にあります。切手の収集や保存、研究を行う日本唯一の専門博物館として、国内外から多くの来館者が訪れています。東京都の登録博物館(第68号、1991年)であり、切手に関する文化の普及に貢献しています。

沿革

切手の博物館の前身は、1988年(昭和63年)に設立された旧郵政省所管の「フィラテリーセンター」です。元々は渋谷区代々木に所在していましたが、再開発に伴い1996年(平成8年)に現在の豊島区目白に移転しました。2000年(平成12年)には「財団法人切手の博物館」と名称を変更し、2013年(平成25年)には一般財団法人として再編されました。2018年に「水原フィラテリー財団」と名称が変更され、現在も切手の文化や歴史を伝える場として活動を続けています。

展示内容

切手の博物館では、日本国内外の郵便切手や郵趣に関する文献を展示し、保存・研究を行っています。収蔵されている切手は、約35万種類に上り、カバー(封筒)は約15,000枚、図書は約10,000冊、雑誌・オークション誌は約1,500種類以上を所蔵しています。展示室は、企画展示や常設展示が行われており、3カ月ごとに展示替えが行われるため、常に新しい発見があります。

館内施設

エキジビション・ゾーン

館内のエキジビション・ゾーンでは、3カ月ごとに切手に関するテーマに沿った企画展示が行われています。また、ミュージアムショップもあり、切手や関連グッズを購入することができます。

ライブラリー・ゾーン

ライブラリー・ゾーンでは、図書室があり、切手に関する文献や資料を閲覧できます。世界最初の切手である「ペニー・ブラック」(イギリス、1840年発行)や、日本最初の切手である「竜文切手」(1871年発行)が展示されており、切手コレクターや歴史愛好者にとって貴重な情報源です。また、創設者である水原明窗の記念コーナーも設けられています。

イベントスペース

3階のスペース1.2では、特別展や期間限定のイベントが行われ、夏休み期間やクリスマスなど季節ごとのテーマに沿った展示や切手バザールなどが催されます。また、郵趣関連の団体である公益財団法人日本郵趣協会の事務局も館内にあります。

まことちゃんポスト

博物館の正面入口には、漫画家楳図かずおのデザインによる「まことちゃんポスト」が設置されています。このポストは、楳図かずおが過去に目白に住んでいた縁で制作され、2016年に設置されました。ポストは、楳図のトレードマークである赤と白のボーダーデザインに、キャラクター「まことちゃん」の目や手のポーズがあしらわれ、ユニークな外観が訪れる人々の目を引きます。

図書室

図書室では、切手に関する資料を検索するための冊子目録やカード目録が用意されており、レファレンスサービスも提供されています。コピーサービスもあり、1枚60円で利用することができます(受付時間は10:30~16:30)。

館内施設とサービス

世界の切手ショウルーム

世界各国で新しく発売された話題の切手や、日本国内の切手、外国切手を常時6万種以上取り揃えており、コレクターや切手愛好者が楽しめるショップも館内にあります。

切手ショップ

館内には、モナリザスタンプやロータス・フィラテリックセンター、フレッド・ボートライト インターナショナル フィラテリック ブティックなどの切手専門店があり、切手の購入や収集に関するサポートを受けることができます。

サボテン相談室&サボテンカフェ

切手博物館内にはサボテン・サキュレント(多肉植物)の専門店「サボテン相談室」があり、植物愛好者にも人気のスポットです。また、サボテンカフェでは、コーヒーやカフェオレ、ココアなどを楽しむことができます。

利用案内

交通アクセス

Information

名称
切手の博物館
(きって はくぶつかん)

池袋

東京都