豊島区立郷土資料館は、東京都豊島区に位置し、地域の歴史、文化、民俗資料を展示している都心の博物館です。館内は雑司が谷鬼子母神や駒込・巣鴨を中心に、江戸中期から明治期にかけて栄えた園芸文化を紹介しています。1984年に開館し、2017年にリニューアルオープンしました。
豊島区はかつて、ソメイヨシノをはじめとした花卉(かき)や植木の生産地として知られていました。この展示では、江戸中期から明治期にかけて栄えた豊島区の園芸文化や、菊見などの花見遊覧の風俗を紹介しています。
「さくらがおかパルテノン」とも称される長崎アトリエ村は、大正デモクラシーと大正ロマンを象徴する場所です。この展示では、芸術家たちが集ったアトリエ村の様子を再現し、当時の文化的な熱気を伝えています。
戦後の池袋は、活気あふれる「ヤミ市」が広がり、復興のエネルギーに満ちていました。この展示では、戦後復興期の池袋の様子を伝え、そのエネルギーがどのように街を形作っていったかを紹介しています。
豊島区立郷土資料館の設立は、1974年から1975年にかけて計画されましたが、財政状況の悪化により一旦取りやめとなりました。その後、1979年に再検討がなされ、勤労福祉会館などと併設する形で郷土資料館を設立することが決定しました。
1980年12月には「東京都豊島区立勤労福祉会館等建設計画調整委員会」が設置され、1981年4月には「東京都豊島区立勤労福祉会館等建設推進委員会」が設置されました。建物の設計が終わり、建築工事に着手する段階になっても郷土資料館の基本構想が策定されていなかったため、1982年7月31日に郷土資料館基本計画検討委員会が発足しました。
1984年6月、豊島区立勤労福祉会館の7階部分に郷土資料館が設立され、開館しました。
開館時間: 9:00~16:30
休館日: 月曜日、第3日曜日、祝日、年末年始
入館料: 無料
東京都豊島区西池袋2丁目37番4号 としま産業振興プラザ(IKE・Biz)7階
JR山手線池袋駅西口側のメトロポリタン口から徒歩7分の場所に位置しています。