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野球殿堂博物館

(やきゅう でんどう はくぶつかん)

野球殿堂博物館は、日本を代表する野球専門の博物館です。この博物館は、公益財団法人野球殿堂博物館が運営しており、東京都文京区後楽にある東京ドーム内に位置しています。館内には、野球殿堂や貴重な資料展示室、図書室などが設けられており、日本の野球文化を深く知ることができる場所となっています。

概要

野球殿堂博物館は、1959年6月12日に「野球体育博物館」の名称で開館しました。当初は「財団法人野球体育博物館」として運営されていましたが、2013年4月1日に公益法人改革により「公益財団法人野球殿堂博物館」に法人改組され、それに伴い施設名も現在の名称に変更されました。

この博物館は、プロ野球の発展に尽力してきた人物やアマチュア野球の関係者の功績を称える場として機能しており、その運営にはプロ野球球団(NPB)のオーナーやアマチュア野球の関係者が関わっています。また、開館以来、NPBのコミッショナーが理事長を兼務するのが慣例となっており、現在の理事長は榊原定征氏が務めています。

館内施設

館内には、以下のような施設が設けられています:

さらに、太平洋戦争などで戦死したプロ野球選手たちの功績を讃える鎮魂の碑もあり、彼らの遺志を後世に伝える役割を果たしています。

沿革

開館の歴史

1959年6月12日、野球殿堂博物館は「野球体育博物館」として、後楽園球場の横に開館しました。当初はピロティ方式の2階建ての建物でしたが、1988年に東京ドームが完成すると同時に博物館も移転し、床面積が当初の3倍に拡大されました。これにより、より多くの展示物を収容できるようになり、訪れる人々に豊かな学びと体験を提供しています。

2009年6月12日には、開館50周年を迎えました。これを機に、多くのイベントや特別展示が行われ、日本の野球史をさらに深く掘り下げる機会が提供されました。そして、2013年4月1日には、「野球殿堂博物館」と改称され、現在に至ります。

設立の経緯

この博物館の設立の背景には、1956年に行われたプロ野球公式戦開始20周年記念事業がありました。当時、野球関係者の間で「プロ野球会館」の建設計画が浮上しました。また、1957年に亡くなった後楽園スタヂアム第4代社長、田邊宗英氏の野球やスポーツに対する功績を記念する追善事業の計画も同時に進められていました。

この二つの計画が一つにまとまり、後楽園スタヂアムが野球会館建設の資金援助を行うこととなりました。そして、後楽園第5代社長真鍋八千代氏や正力松太郎氏らが中心となり、プロ野球だけでなく、アマチュア野球界からの協力も得て、日本野球界全体で運営する「野球殿堂・博物館」として誕生したのです。

Information

名称
野球殿堂博物館
(やきゅう でんどう はくぶつかん)

上野・御徒町

東京都