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涅槃山 西教寺

(ねはんざん さいきょうじ)

西教寺は、東京都文京区向丘に位置する浄土真宗本願寺派の寺院で、その歴史と伝統が豊かな寺院です。山号は「涅槃山」、本尊は阿弥陀如来であり、多くの参拝者や地域住民に親しまれています。

概要

西教寺は、東京大学農学部キャンパスの隣接地にあり、旧中山道本郷追分のすぐそばに位置しています。歴史ある寺院であるだけでなく、その周辺には根津神社などの名所も点在しており、歴史的な雰囲気に包まれた地域です。

沿革

西教寺の歴史は、茨城県東海村に位置する村松(常州那珂郡村松)の住人であった村松左衛行武が、親鸞の教えを受けて慈専坊と号し、一宇を建立したことに始まります。その後、寛永7年(1630年)に十世釈了賢が江戸の湯島三組町に寺を建立し、江戸における開基としての歴史が始まりました。

さらに、明暦3年(1657年)には、現在の文京区向丘に移転し、今日に至るまでこの地で信仰を集めています。西教寺は関東大震災や戦災による被害を免れ、江戸時代の建築である鐘楼や表門を含む、貴重な寺院木造建築を現代に伝えています。また、本堂は明治4年に再建され、書院は明治28年に再建されました。

境内の見どころ

西教寺の境内には、文京区保護樹木に指定されたスダジイが茂り、その脇には大谷光真(即如)門主が植えた白木蓮が美しく咲いています。また、大谷光照(勝如)が東京大学在学中に西教寺での勉強会にしばしば参加していたことから、彼にゆかりの品々が多く残されています。これらの植物や品々は、西教寺の歴史と深い結びつきを物語っています。

文化財

西教寺は、文京区指定有形文化財として認定されている貴重な建造物を有しています。その中でも、表門(朱殿門)は、旧姫路藩酒井家の屋敷門として知られ、昭和55年11月1日に指定を受けています。この門は、当時の建築技術と美しさを今に伝える貴重な遺産です。

交通アクセス

西教寺へのアクセスは非常に便利で、東京メトロ南北線の東大前駅から徒歩5分の距離に位置しています。また、周辺には多くの観光スポットもあるため、散策がてらに訪れることができます。

まとめ

西教寺は、東京都文京区において歴史と伝統が息づく寺院であり、その境内には貴重な文化財や美しい自然が調和しています。東京大学農学部キャンパスや根津神社など、周辺の名所と共に訪れることで、さらに深い歴史的な体験ができるでしょう。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
涅槃山 西教寺
(ねはんざん さいきょうじ)

上野・御徒町

東京都