深川江戸資料館は、東京都江東区にある江東区立の体感型資料館です。江戸時代に関する資料を収集、保存、展示することを目的とし、江東区民の集会の場を提供することで、文化の振興と向上を図っています。館の運営は、公益財団法人江東区文化コミュニティ財団が指定管理者として行っています。
深川江戸資料館の目玉展示は、江戸時代(天保年間頃)の深川佐賀町の街並みを実物大で再現したものです。ここでは、当時の路地や長屋が忠実に再現され、訪れた人々はまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。展示エリアでは、朝昼晩の一日の移り変わりが音響や照明を駆使して演出され、江戸の暮らしをより身近に感じられる工夫がされています。
木場の木挽職人の家も再現されており、大鋸や鳶口、大工道具などが展示されています。また、夫婦二人分の箱膳や女房の化粧道具など、当時の生活感を再現するアイテムが揃っています。実際にお店や長屋に入ることができ、生活用具に触れることで江戸の文化や日常生活を体感できます。
深川江戸資料館には小劇場やホールも併設されており、さまざまな文化活動に利用されています。小劇場の定員は300人、レクホールの定員は120人で、一般貸出も行われています。また、江東区役所白河出張所も併設されており、地域の文化拠点としての役割も担っています。館の規模は、地上4階、地下1階、延床面積5,236㎡となっています。
深川江戸資料館の所在地は、東京都江東区白河1-3-28です。都営大江戸線および東京メトロ半蔵門線清澄白河駅A3出口より徒歩3分の距離にあります。
開館時間:9:30 - 17:00(ただし入館は16:30まで)
休館日:第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館(設備点検・展示替え等)
展示室観覧料:大人(高校生含む)400円、小中学生50円。団体割引や障害者割引もあります。
深川江戸資料館の開館は1986年(昭和61年)10月1日で、同年11月16日に一般公開されました。開館当初から江東区役所白河出張所も併設されていました。2009年(平成21年)7月1日から改修工事のため長期休館し、2010年(平成22年)7月24日にリニューアルオープンしました。
都営地下鉄大江戸線および東京メトロ半蔵門線 清澄白河駅 A3出口から徒歩3分です。
都営バス門33系統「清澄庭園前」下車後徒歩3分、秋26系統「清澄白河駅前」下車後徒歩4分でアクセスできます。
首都高速9号深川線 福住出入口より車で5分の場所にあり、駐車場は6台分完備されています。
深川江戸資料館に接する道は「深川資料館通り」と名付けられ、東西約800メートルにわたる商店街が広がっています。観光客のみならず地元の人々にも親しまれ、歴史的な雰囲気を感じながら散策できるエリアとなっています。