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行船公園

(ぎょうせん こうえん)

行船公園は、東京都江戸川区北葛西にある江戸川区立の公園です。自然と文化が調和した公園で、豊かな自然環境と多様な施設が整備されています。歴史的な背景とともに、地域住民に親しまれています。

歴史

行船公園の起源は、1933年にさかのぼります。当時の地元住民であった東京府会議員・田中源が、公園用地として当時の東京市に寄付したことから始まりました。「行船」という名前は、田中源の屋号に由来しています。戦後の1950年に江戸川区に移管され、その後1983年には江戸川区自然動物園が園内にオープンしました。

1989年には公園の北側が整備され、池を伴った和風庭園「平成庭園」と、数奇屋造りの「源心庵」が新たにオープンしました。源心庵は、地元の住民による集会や茶会、句会などに活用されています。現在では、休日・平日を問わず、周辺の住民を中心に多くの人に利用されています。

主な施設・文化財

平成庭園

平成庭園は、池を中心に設計された和風庭園で、四季折々の景色が楽しめます。静かな佇まいが魅力で、訪れる人々に癒しを提供しています。

源心庵

平成庭園内にある数奇屋造りの「源心庵」は、地元の人々による句会や茶会などの活動に利用されています。伝統的な建築様式を持ち、和の文化を体感できる場所として人気です。

徳川家光公献上燈籠

公園内には、江戸時代に献上されたとされる「徳川家光公献上燈籠」があり、歴史的価値の高い文化財として保存されています。

遊具・噴水・つり池

公園内には子どもたちが遊べる遊具や、噴水、釣りが楽しめる池も整備されています。家族連れや友人同士で訪れる人々にとって、楽しいひとときを過ごせる場所です。

田中源翁像と石田波郷の句碑

行船公園には、寄付者である田中源を讃える「田中源翁像」と、俳人・石田波郷の句碑が設置されています。これらのモニュメントは、公園の歴史と文化を象徴しています。

江戸川区自然動物園

行船公園内には、無料で動物と触れ合える「江戸川区自然動物園」があります。小動物を中心に展示されており、子どもから大人まで楽しむことができる施設です。詳細は当該項目をご覧ください。

アクセス

行船公園は、地下鉄東西線西葛西駅から徒歩約10分の場所にあります。また、西葛西駅や都営新宿線船堀駅からもバスでアクセス可能です(都バス 新小21系統)。北葛西二丁目または宇喜田バス停で下車し、公園はすぐそばです。都営新宿線船堀駅から徒歩約20分の距離です。

開園時間と利用案内

行船公園は常時開園していますが、「源心庵」は午前9時から午後9時までの利用となります。また、園内にある自然動物園は月曜日が定休日です。駐車場は有料で提供されています。

入園料は無料ですが、「源心庵」の利用は有料で、事前に予約が必要です。

近隣施設

行船公園に隣接する「宇喜田公園」も訪れることができます。これにより、広大な緑地帯を散策しながら、リフレッシュすることができます。

まとめ

行船公園は、豊かな自然と多彩な施設が融合した魅力的な公園です。歴史的な背景や文化財、自然動物園の存在により、地域住民のみならず、多くの訪問者に親しまれています。日常の憩いの場として、また歴史や文化を感じるスポットとして、行船公園はこれからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

Information

名称
行船公園
(ぎょうせん こうえん)

亀戸・葛西・門前仲町

東京都