猿江恩賜公園は、東京都江東区住吉・毛利に位置する都立公園です。1932年に開園したこの公園は、長い歴史を持ち、周辺住民にとって貴重な緑地として親しまれています。
概要
猿江恩賜公園の敷地は、江戸時代に徳川幕府の貯木場として使用されていた場所に由来します。その後、明治時代には政府御用達の貯木場となり、最終的には一般市民に開放された公園となりました。公園の北側の地区は戦後も貯木場として利用されていましたが、江東区潮見に移転したことで、1981年に公園として追加開園されました。
歴史
猿江恩賜公園の歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。以下にその主な歴史的な出来事をまとめました。
江戸時代から現代までの歩み
- 1733年: 江戸幕府により公認の貯木場として開設。
- 1924年: 皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)の成婚を記念し、猿江貯木場の一部が東京市に下賜される(現在の南園部分)。
- 1932年4月29日: 南園部分が猿江恩賜公園として開園。
- 1945年: 東京大空襲により、焼死者の仮埋葬地として使用される。
- 1972年: 猿江貯木場が廃止され、東京都が跡地を買収(現在の北園部分)。
- 1981年: 北園の一部が開園。
- 1983年: 北園の完成に伴い、全面開園。
主な施設
猿江恩賜公園は、総面積14.5ヘクタールの広大な敷地を有し、さまざまな施設が整備されています。
- 野球場兼競技場: 2面
- テニスコート:
- ミニ木蔵: 貯木場を再現したもの(機能はなし)。
- じゃぶじゃぶ池: 子供たちが楽しめる水遊び場。
- ティアラこうとう: 公園に隣接するコンサートホール。
アクセス
猿江恩賜公園へのアクセスは以下の通りです。
鉄道
- 都営新宿線、東京メトロ半蔵門線・住吉駅: 徒歩2分
- 都営新宿線・西大島駅: 徒歩10分
- JR総武線、東京メトロ半蔵門線・錦糸町駅南口: 徒歩15分
その他
- 新大橋通りに面している。
- 常時開園しており、入園料は無料。
周辺の見どころ
猿江恩賜公園の周辺には、以下のような見どころがあります。
- 横十間川・水辺の散歩道: 公園に隣接する自然豊かな散策路。
- ティアラこうとう: コンサートやイベントが開催される施設。
猿江恩賜公園は、歴史的な背景と自然環境を兼ね備えた都立公園で、地元住民や観光客に親しまれています。自然を感じながらリラックスした時間を過ごすことができる場所として、多くの人々に利用されています。