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聖路加ガーデン

(せいるか St.Luke's Garden)

聖路加ガーデンは、東京都中央区明石町に位置する複合施設です。この施設は2棟の超高層ビルから成り立っており、隅田川沿いに位置する大川端リバーシティ21と共にスカイラインを形成しています。その美しいデザインと都市の景観への貢献から、第37回BCS賞を受賞しました。

概要

聖路加ガーデンのコンセプトと開発経緯

聖路加国際病院は、1933年に竣工した旧病院の老朽化に伴い、1985年に「聖路加ライフサイエンスセンター構想」を策定しました。この構想は、病院の医療理念である「全人医療」をさらに深化させ、あらゆる世代に質の高い医療を提供することを目的としています。そのため、ケアレジデンス、スポーツクラブ、ホテル、賃貸オフィスなどを含む複合施設が計画されました。

街区の開発と設計

聖路加ガーデンは、約4万平方メートル(4ヘクタール)の敷地を三つの街区に分けて開発されました。第一街区では旧病院跡の礼拝堂が歴史的建造物として保存され、聖路加看護大学(現:聖路加国際大学)および病院関連施設が新築されました。第二街区には新病院(1992年稼働開始)が建設され、第三街区には本施設である聖路加ガーデンが配されました。超高層化が実現した背景には、再開発区域が特定街区に指定され、容積率が再配分されたことがあります。

運営と管理

聖路加ガーデンの事業主は、三井不動産、日本生命保険、東急不動産、松下興産(2005年に経営破綻)、藤和不動産(現: 三菱地所レジデンス)の五社です。地権者である聖路加国際病院との間で50年間の一般定期借地権契約を結び、都心商業地における定期借地権活用の第一号として注目されました。竣工直前の1994年4月から、エスエルタワーズが運営・管理を担当しています。

聖路加ガーデンの建築デザインと特徴

ツインタワーの設計理念

聖路加ガーデンは、オフィス棟とレジデンス棟をツインタワーとして設計することを基本方針としました。二つのタワーは隈切りとセットバックを施し、陰影のある表情を持たせています。これにより、類似性のある外観が作り出されました。さらに、アトリウム(大屋根広場)と高層のブリッジで二つのタワーが接続され、相互の関連性を持った超高層ツインタワーとして特徴的なシルエットを形成しています。

隅田川テラスと明石町河岸公園

第三街区の隅田川沿いには、隅田川テラスの一端を形成する明石町河岸公園が整備されています。これにより、施設利用者や地域住民が自然を感じながら散策を楽しむことができる環境が提供されています。

施設概要

聖路加セントルークスタワー(オフィス棟)

聖路加セントルークスタワーは、オフィス棟として機能しており、3階から46階部分に約10万平方メートルのオフィス空間が広がっています。かつては電通の多くの部署や関連会社が移転し、約4万平方メートルを使用していましたが、現在は撤退しています。

また、タワーの屋上には日本テレビ放送網とフジテレビジョンのお天気カメラが設置されています。オフィス棟の28階には、銀座クレストン32階への連絡ブリッジがあり、一般客も8時から22時まで利用可能です。

エレベーター

聖路加セントルークスタワーのエレベーターは、AバンクからEバンクまで、5つのバンクに分かれて設置されています。AバンクからDバンクまでは日立製、Eバンクは東芝製で、46階から47階行のエレベーターや非常用エレベーター、駐車場用エレベーターも備わっています。

聖路加レジデンス(ケアレジデンス棟)

聖路加レジデンスは、1階から31階までがケアレジデンスとして機能しており、175戸が設けられています。70歳から79歳を入居基準年齢としており、入居時には保証金・入会金および20年間分の前払費用を一括で支払う必要があります。その額は最低でも2億円を超える高額な設定となっています。また、4階には付帯医療施設として「聖路加クリニック」が設置されています。

銀座クレストン(ホテル棟)

銀座クレストンは、1階に専用のエントランスとフロントを備え、32階から上が客室エリアとなっています。総客室数は93室で、HMIホテルグループが運営を担当しています。2013年2月1日には、阪急ホテルズからHMIに営業譲渡され、現行の名称となりましたが、サービスは引き続き阪急阪神第一ホテルグループとして提供されています。

また、32階にはオフィス棟28階への連絡ブリッジがあり、直接ホテル施設にアクセスすることが可能です。

エレベーター

銀座クレストンのエレベーターは、ホテル用2基、レジデンス用2基、駐車場用およびスポーツクラブ用各1基、非常用1基の計6基が東芝製です。また、非常用エレベーターはオーチス製です。

サービス・レストラン

聖路加ガーデンのツインタワー低層部には、レストランやサービス、クリニックが配置されており、タワーの47階ではスカイレストランも営業しています。ただし、47階にあった展望室は2010年7月で閉鎖されました。

アクセス

聖路加ガーデンへのアクセスは、東京メトロ日比谷線の築地駅から徒歩7分、東京メトロ有楽町線の新富町駅から徒歩8分、都営地下鉄大江戸線の築地市場駅から徒歩15分です。また、東京駅八重洲口からは都営バス東15系統に乗車し、聖路加病院前で下車することができます。車でのアクセスも良好で、首都高速中央環状線の銀座出入口からは約5分の距離です。

関連情報

聖路加ガーデンは、東京都内でも注目される複合施設であり、その運営形態や建築デザインは、多くの人々に評価されています。また、周辺には東京水辺ラインや

Information

名称
聖路加ガーデン
(せいるか St.Luke's Garden)

銀座・日本橋・月島

東京都