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花園神社

(はなぞの じんじゃ)

花園神社は、東京都新宿区新宿に位置する由緒ある神社です。新宿の総鎮守として、長い歴史と豊かな文化的背景を持ち、多くの人々に親しまれています。旧社格は郷社で、倉稲魂命(花園神社)、日本武尊(大鳥神社)、受持神(雷電神社)の三柱の神を祀っています。

概要

花園神社は、新宿の中心部にあり、江戸時代に内藤新宿が開かれて以来、新宿の守り神として祀られています。現在でも多くの参拝者が訪れ、敷地内では劇団による演劇やイベントが定期的に開催され、地域の文化活動の拠点ともなっています。

創建と歴史

花園神社の創建時期は定かではありませんが、1590年、徳川家康が江戸に入った時にはすでに存在していたとされています。神社は大和国吉野山から勧請されたと伝えられ、その後、内藤新宿が開かれると共に地域の鎮守として重要視されるようになりました。

遷座と名前の由来

もともと神社は現在地より約250メートル南にありましたが、寛政年間に朝倉筑後守の拝領地となり、参拝が難しくなりました。氏子たちが幕府に訴え、尾張藩下屋敷の庭の一部を拝領し、現在の場所に遷座されました。この地には花が咲き乱れる「花園」があったことから、「花園稲荷神社」と名付けられました。

明治以降の変遷

明治時代に入り、村社に列格されましたが、その際「花園」を書き忘れて単に「稲荷神社」とされました。1916年に改名願が提出され、同年に「花園稲荷神社」に改称されました。さらに、1928年には新宿4丁目にあった雷電稲荷神社を合祀し、郷社に昇格しました。1965年に現在のコンクリート製の本殿が建てられ、大鳥神社も本殿に合祀され、社名を「花園神社」に改めました。

境内社

境内には以下の社があります。

芸能浅間神社

1928年に創祀された境内摂社で、1965年に現在地に遷御されました。祭神は木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)です。

威徳稲荷神社

同じく1928年に創祀された境内摂社で、「威徳稲荷大明神」の神額を持ちます。

納大明神

古神札を納める神社として知られています。

三社稲荷神社

新宿2丁目にある神社で、1921年頃に新宿遊廓内で祀られた稲荷神です。2005年に花園神社境内の威徳稲荷神社に合祀されました。

雷電稲荷神社

祭神は受持神で、1928年に花園神社に合祀された後、住民によって跡地に鳥居と祠が再建されました。再び末社として存続し、境内には弁才天も祀られています。

文化財

花園神社には、新宿区指定有形文化財である唐獅子像(一対)があります。

祭事

花園神社では、年間を通じて様々な祭事が行われています。

芸能活動との関わり

花園神社は、伝統的な信仰の場であると同時に、芸能活動にも深く関与しています。名誉宮司である片山文彦氏は、東京女子医科大学大学院を修了した医師でありながら、芸大で音楽を学び、演劇の脚本も手掛けた経験を持つ多才な人物です。その影響もあって、1967年(昭和42年)には、唐十郎が率いるアングラ劇団「状況劇場」に対し、境内を提供し、紅テント公演が行われました。このように、花園神社は時代と共に変わりゆく芸能文化を支える場所としての役割も果たしています。

花園神社が登場する作品

花園神社は多くの映画やドラマ、小説に登場しています。以下はその一部です。

これらの作品では、花園神社が物語

芸能活動への関与

花園神社が登場する作品

映画やドラマでの登場シーン

花園神社は、その歴史的背景や新宿というロケーションから、映画、ドラマ、小説、アニメなど数多くの作品に登場しています。これらの作品では、神社自体がシーンの舞台となることもあれば、登場人物にとって重要な場所として描かれることもあります。以下はその一部です。

小説やアニメでの登場シーン

花園神社は、小説やアニメにも度々登場しています。例えば、ジブリ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』では、最後のナレーションで「新宿花園神社で狸が暮らしている」と言及される場面があります。実際に狸を見たという目撃情報はありません。また、漫画『邪神ちゃんドロップキック』では、主人公の花園ゆりねが花園神社の娘とされ、本編にも神社が登場します。

交通アクセス

花園神社へのアクセスは以下の通りです。

氏子地域

氏子地域は以下の地域を含みます。

周辺情報

花園神社の周辺には、新宿や歌舞伎町、新宿ゴールデン街など、観光や文化の拠点が多く存在しています。これらの地域は、花園神社の影響を受け、地域社会と密接に結びついています。

Information

名称
花園神社
(はなぞの じんじゃ)

新宿

東京都