開発の背景と歴史
新宿アイランドタワーが建設された土地は、かつて東京都水道局新宿営業所跡地を含む、古い住宅が密集していた約2万9千平方メートルのエリアでした。この土地において都市基盤整備を図る計画が1989年に立てられ、都市計画が決定されました。その後、住宅・都市整備公団が再開発方式で事業主体となり、1990年に着工。1995年5月1日にグランドオープンを迎えました(プレオープンは同年2月)。総事業費は約2100億円に上りました。
建物の特徴
新宿アイランドタワーは、地下4階・地上44階建てのビルで、タワーの頂上部はドーム状のデザインが採用されており、白を基調としつつ下層階はメタリックシルバー、上層階には青緑色のガラスが特徴的に使われています。また、屋上には大きなヘリポートが設置されています。
施設・スポット
タワー棟(西新宿6-5-1)
タワー棟は地下2階から4階が駐車場、地下1階はレストランやショップ、1階にはショップやカフェ、2階にはサービス施設や郵便局があります。3階から43階はオフィスフロア、そして44階にはレストランが設置されています。
東棟
東棟はレジデンスや学校が入居しており、1階と2階にはショップやクリニックが併設されています。特に、再開発前にこの地に住んでいた地権者が居住するための居住棟としても利用されています。
西棟
西棟にはショップが入居しており、階段状屋根は緑化されています。また、西側開口部には、隣接する東京医科大学病院の処方箋を主に扱う薬局も設置されています。
南棟(アクアプラザ=ホール)
南棟にはアクアプラザと呼ばれる短期イベント用スペースや、1階にはレストラン、2階にはホールがあり、様々な用途で利用されています。
アイランドウイング(西新宿6-3-1)
アイランドウイングはオフィスビルであり、様々な企業が入居しています。
アトリウム(西新宿6-4-1)
アトリウムは円形の建物で、地下1階から2階まで飲食店やショップが並びます。中央部は吹抜けのエスカレーターがあり、地下通路との接続棟にもなっています。
アイランドパティオ(地下広場)
アイランドパティオは地下1階に相当する高さですが、青空天井が設置され、4本の大きな欅の木がそびえ立っています。周囲には多数のレストランがあり、ミニライブや国際試合の中継、映画上映などが無料で行われることもあります。
パブリック・アートとオブジェ
オベリスク
新宿アイランドタワーの前面には、高さ35mの塔「オベリスク」が設置されています。オベリスクには天文時計があり、毎日9時、12時、18時に鐘が鳴り響きます。
LOVEのオブジェと都市伝説
新宿アイランドの前庭や周囲の庭には、多数のパブリックアートが設置されています。その中でも特に有名なのが、ロバート・インディアナ作の「LOVE」のオブジェです。このオブジェの前では、「理想の結婚」や「GTO」、「天国に一番近い男」など、多くのテレビドラマのロケ地としても利用されました。また、「V」と「E」の文字の間を体が触れずに通過できると、恋が実るという都市伝説もあります。
主なテナント
店舗
新宿アイランド内の商業施設は「新宿アイランドイッツ」と呼ばれ、約50店舗が軒を連ねています。主な店舗は以下の通りです。
- エクセルシオール カフェ
- 大戸屋
- とんかつ和幸
- 新宿アイランド郵便局
- ファミリーマート
- サンマルクカフェ
- セブン-イレブン
- ドトールコーヒーショップ
- 一風堂
- カレーの王様
- 龍生堂薬局
アクセス情報
新宿アイランドタワーへのアクセスは非常に便利です。最寄り駅は以下の通りです。
- 新宿駅より徒歩10分
- 都営大江戸線 都庁前駅より徒歩4分
- 地下鉄丸ノ内線 西新宿駅より徒歩0分