ルミネtheよしもとは、吉本興業が運営するお笑い専門の劇場で、東京都新宿区に位置しています。この劇場は、新宿駅に隣接する商業ビル「LUMINE2」の7階にあり、多くの観客に愛されています。通称「ルミネ」として親しまれ、関東以外の地域や、吉本所属の芸人が「ルミネ」と言う場合は、通常この劇場を指します。
ルミネtheよしもとは、もともと「ACT」という貸ホールとして知られていましたが、2001年4月に吉本興業の東京拠点としてお笑い専門劇場として生まれ変わりました。この劇場は458席を備えており、吉本興業の劇場の中では中規模に分類されます。客席数は大阪のなんばグランド花月（NGK）の約半分で、よしもと祇園花月よりもわずかに少ない座席数です。
1990年代に吉本興業が設立した「銀座7丁目劇場」や「渋谷公園通り劇場」は、若い女性を中心とした若手芸人のファン層がメインでしたが、ルミネtheよしもとは幅広い年齢層の観客をターゲットにしています。新喜劇の上演や休日昼間の公演を取り入れることで、家族連れや中高年層の観客の獲得にも成功しています。
劇場の前には「よしもとエンタメショップ」という物販スペースがあり、吉本芸人のオリジナルグッズやテレビ番組の関連商品を取り扱っています。このショップは、お笑いファンだけでなく、地方からの観光客や団体客にも人気があり、観光名所としても充実しています。
ルミネtheよしもとは、数々のイベントや記者会見の場としても利用されています。日本テレビとの共同キャンペーン「Laugh&Peace」の発表や、注目を集める発表が行われる場となっており、2008年5月26日には7周年キャンペーンの記者会見が行われました。また、2008年7月1日からは、通常の3公演から日によって最大6公演に増やすなど、常に進化を続けています。
ルミネtheよしもとの公演は、基本的に平日は2回、土日祝は3回行われています。平日は14:00と16:10の2回公演があり、土日祝は11:30、14:10、16:50の3回公演が一般的です。平日の公演は主に漫才やコントが中心ですが、「SPコント」や「コントの部」などの特別なプログラムもあります。週末には、主に著名な芸人が出演する「SPコメディ」が上演されることもあります。
ルミネtheよしもとは、これまでにさまざまな公演形態を取り入れてきました。たとえば、「新宿夜寄席LUMI☆NETA 90」は、2010年11月1日から開始された90分間のネタのみのライブです。また、土日祝日の夜には「YOSHIMOTOライブスペシャル」が行われ、人気芸人による特別なライブが定期的に開催されました。これらの公演は、多くの観客に愛され、人気芸人のファンを魅了しています。
ルミネtheよしもとは、若手芸人の育成にも力を入れており、「業界イチの青田買い」や「ワンコインライブ」など、若手が活躍できる場を提供しています。特に、500円という手頃な価格で楽しめる「ワンコインライブ」は、若手芸人の登竜門としても知られています。また、モーニングライブや深夜ライブなど、さまざまな時間帯に公演が行われ、観客に多様なエンターテイメントを提供しています。
ルミネtheよしもとには、多くの著名なお笑い芸人が出演しています。中田カウスやザ・ぼんち、西川のりお・上方よしおなど、関西の大物芸人から、千原兄弟、博多華丸・大吉、チュートリアルといった人気コンビまで、幅広いラインナップが魅力です。また、これらの芸人たちが披露するネタは、しばしばテレビ番組でも使用され、その実力を全国に知らしめています。
さらに、「おでかけルミネtheよしもと」と題した地方公演も定期的に行われています。これにより、全国各地のファンにも吉本興業のお笑いを届けることができ、地域に根付いたエンターテイメントの普及にも貢献しています。
ルミネtheよしもとは、M-1グランプリやR-1ぐらんぷりといった全国的に有名なコンテストの予選や準決勝が行われる会場としても知られています。これにより、ルミネtheよしもとは若手からベテランまで、幅広い層の芸人が切磋琢磨する場となっています。
ルミネtheよしもとは、その多彩な公演と歴史により、お笑いファンにとって欠かせない存在となっています。今後も吉本興業の中心的な劇場として、多くの笑いと感動を届け続けることでしょう。