高円寺天祖神社は、東京都杉並区高円寺南にある歴史ある神社です。旧高円寺村の鎮守社として、地域に深く根付いた信仰を受け継いでいます。
創建と由来
高円寺天祖神社の創建は寛治元年(1087年)とされ、敬神の念が厚かった山下久七という人物が、伊勢神宮への参拝を経て御分霊を賜り、この地に仮の社殿を建てたのが始まりです。その後、永長元年(1096年)には村人と相談の上、産土(うぶすな)神として正式に祀られるようになりました。
社殿の変遷
現在の拝殿は天保2年(1831年)9月に建てられ、幣殿と本殿は明治21年(1888年)2月に建立されました。関東大震災後、氏子の居住者が増加したことから、大正15年(1926年)には社殿の大修築が行われ、その他の建物も整備されました。昭和2年(1927年)には村社としての地位が確立されました。
神社の記録
「新編武蔵風土記稿」には、当神社について「除地六畝十歩 小名小沢ニアリテ村ノ鎮守ナリ 本社ハ四尺ニ三尺 拝殿三間ニ二間 上屋二間ニ三間東向 神体白幣 木ノ鳥居ヲタツ 例祭九月十五日 村内長仙寺ノ持」との記述が残されており、当時の姿がうかがえます。
高円寺天祖神社の境内には、三峯神社と清姫稲荷神社の二つの末社が鎮座しています。また、境外には田中稲荷神社(祭神:受持命(うけもちのみこと))があり、杉並区高円寺南一丁目30番に位置しています。田中稲荷神社も「新編武蔵風土記稿」に記されており、「除地三畝村ノ東ノ方田ノ畔ニアリ 田中稲荷ト称ス 社ハ三尺四方 上屋二間ニ二間半 鳥居ヲタツ 村民持」と記述されています。
高円寺天祖神社の境内には、「寛文四年」と刻まれた水盤があり、古い時代からの信仰の証が残されています。また、「宝永二年」の墨書銘がある「天照大御神の献額」が拝殿内に安置されており、訪れる人々にその歴史の深さを伝えています。
高円寺天祖神社へのアクセスは以下の通りです:
拝観は無料で、どなたでも気軽に訪れることができます。