馬橋稲荷神社は、東京都杉並区阿佐谷南に位置する歴史ある神社です。地域住民から親しまれており、静かな神域で結婚式が行われることもあります。
創建と歴史
馬橋稲荷神社は、鎌倉時代末期に創建されたと伝えられています。1831年(天保2年)には拝殿の改築が行われ、氏子53人の寄付により、京都白川神祇伯家御役所に上申し、「正一位足穂稲荷大明神」の神号を翌年に拝受しました。1907年(明治40年)には村内の御嶽神社、白山神社、天神社、水神社を合祀し、1927年(昭和2年)には村社となりました。
拝殿と随神門
1938年(昭和13年)には拝殿の改築が行われ、1965年(昭和40年)には住居表示改正により馬橋の地名が消えることを憂いて「馬橋稲荷神社」と名称を改めました。1975年(昭和50年)には鎮座700年を記念して随神門が完成し、門の右に豊磐間戸命、左に奇磐間戸命の神像が祀られています。門の中央天井には直径75センチの開運鈴が吊るされ、その大きさは都内最大とされています。
1996年(平成8年)には正参道正面に一の鳥居が建立されました。この鳥居は樹齢400年の檜葉を使用し、高さ8メートルの朱塗りの鳥居です。正面には石造の大鳥居(二の鳥居)があり、こちらも高さ8メートルで、昇龍・降龍が彫られています。この龍の巻いた鳥居は、品川神社と宿鳳山高円寺境内の稲荷社、そして馬橋稲荷神社の3つのみで、「東京三鳥居」のひとつとして知られています。
馬橋稲荷神社の境内には、以下の境内社が祀られています:
パエリアイベント
2019年7月14日には、エルカミーノ株式会社主催のパエリア文化を体験するイベント「Paella Summit 2019-パエリャサミット-」が開催されました。このイベントはスペイン・バレンシア州・スエカ市で毎年9月に開催されている「スエカ国際パエリアコンクール」への出場権をかけた「国際パエリアコンクール日本代表選考大会2019」としても行われました。
馬橋稲荷神社へのアクセス方法は以下の通りです:
拝観は無料ですので、誰でも気軽に訪れることができます。