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小島資料館

(こじま しりょうかん)

小島資料館は、東京都町田市に位置する歴史的資料館で、新選組や幕末に関する貴重な資料を保存し公開しています。館長は小島家24代当主である小島政孝氏が務めています。この資料館は、新選組の近藤勇や土方歳三らと親交のあった小島家が所有する歴史的な文書や品々を展示しており、幕末の歴史を深く知ることができる場所です。

小島資料館の歴史と概要

小島資料館の歴史は、20代当主であった小島鹿之助が新選組の近藤勇や土方歳三と親交を持ったことに始まります。この交流により、近藤勇からの手紙や「沖田総司年賀状」、「近藤勇稽古着」、「新選組墨印」など、貴重な資料が小島家に伝わり、保存されることになりました。

また、小島資料館は東京都指定有形文化財である「小野路組合農兵隊関係資料」や「旧多摩郡小野路村名主小島家文書」も所蔵しており、その数は6,978点にのぼります。これらの資料は、幕末の時代を生きた人々の生活や文化を理解する上で非常に重要なものとなっています。

展示品の紹介

沖田総司年賀状

沖田総司が京都から小島鹿之助に宛てた年賀状が資料館に保存されています。京都から送られたこの年賀状は、沖田の親愛の情を示す貴重な文書です。現存している三通の年賀状からは、当時の風習や沖田の人柄をうかがい知ることができます。

近藤勇稽古着

この稽古着は、近藤勇が天然理心流の稽古に着用していたもので、妻のツネが縫い取ったとされる髑髏の刺繍が施されています。この髑髏の刺繍は、決死の覚悟を表すものであり、近藤の武士としての覚悟が感じられる一品です。

近藤勇の晒し首を報じる瓦版

この瓦版は、慶応4年閏4月8日付けで、近藤勇の晒し首を報じたものです。そこには、近藤が甲州勝沼や武州流山で官軍に敵対したことが記されており、彼の最期を伝える貴重な歴史資料となっています。

新選組墨印

文久4年5月20日付けの近藤勇から小島鹿之助に宛てた封書の裏に押された「新選組」の墨印です。この封書は、近藤が鹿之助から借りた金を返済する際に用いられたもので、当時の新選組の活動の一端を垣間見ることができます。

資料館の利用案内

小島資料館は、毎月第1・第3日曜日の13:00から17:00まで開館しており、1月1日から2月末日までの冬季期間は休館しています。入館料は中学生以上600円、小学生は300円で、どなたでも気軽に訪れることができます。

アクセス情報

資料館へのアクセスは、鶴川駅や多摩センター駅、町田バスセンターからバスを利用するのが便利です。各駅から「小野神社前」バス停で下車し、徒歩1分の距離にあります。

関連情報

小島資料館の他にも、新選組に関連する資料館として、東京都日野市にある土方歳三資料館があります。こちらは、土方歳三の生家跡にあり、彼の子孫が運営しています。新選組の歴史に興味がある方は、ぜひこちらも併せて訪れてみてください。

まとめ

小島資料館は、幕末の歴史に触れることができる貴重な施設です。新選組や小島家に関する数多くの貴重な資料が展示されており、歴史ファンには必見のスポットです。ぜひ、東京都町田市に足を運び、幕末の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
小島資料館
(こじま しりょうかん)

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