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TAKAO 599 MUSEUM

(タカオ ゴーキューキュー ミュージアム)

TAKAO 599 MUSEUMは、東京都八王子市高尾町にある市立自然史博物館です。高尾山の豊かな自然と生態系に焦点を当て、訪れる人々に自然の魅力を伝える施設となっています。

概要

TAKAO 599 MUSEUMは、八王子市南部の高尾山東側の麓に位置し、旧・東京都高尾自然科学博物館跡地に設立されました。「観光」、「学習」、「交流」の3つの機能を兼ね備えており、高尾山に生息する動植物の展示や映像を通じて、来館者に自然の美しさや大切さを伝えることを目的としています。施設名の「599」は高尾山の標高(599メートル)に由来しています。

高尾山の自然と生態系

高尾山は東京近郊にありながら、古くから信仰の場として自然のままの状態が保たれ、多様な生態系が存在します。約1600種の植物が確認されており、その種類の数はイギリス全土に自生する植物の数に匹敵します。また、箕面山(大阪府)や貴船山(京都府)と並んで、多様な昆虫が生息する三大昆虫生息地の一つとしても知られています。

展示内容

博物館では、高尾山に生息する昆虫の一瞬を捉えた標本や、アクリルに納められた樹脂標本などが展示されています。これらの標本は、植物を美術品のように展示することで、自然の美しさをより深く感じられるようになっています。また、ムササビやイノシシなどの剥製が飾られた壁面には、四季の移り変わりを描いた映像が映し出され、自然の躍動感を体験することができます。

沿革

建築概要

TAKAO 599 MUSEUMは、敷地面積6310.63m2、建築面積1260.45m2、延床面積1441.67m2の鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)の地上2階建ての建物です。施設内には、カフェやショップ、ギャラリー、授乳室などがあり、2階には市民ギャラリーとしての交流施設があります。外には芝生広場やじゃぶじゃぶ池もあり、訪れる人々が自然を感じながらくつろげる空間となっています。

建築と設計

建築主は八王子市産業振興部観光課で、設計・監理は東畑建築事務所が担当しました。また、アートディレクションは大黒大悟氏、展示制作は内田洋行が行い、映像制作には柴田大平氏、音楽には阿部海太郎氏と小山田圭吾氏が携わっています。植物標本は国陽工芸、昆虫標本はむし社が制作しました。

利用情報

TAKAO 599 MUSEUMは年中無休で、開館時間は4月から11月は午前8時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)、12月から3月は午前8時から午後4時まで(入館は午後3時30分まで)です。イベントや特別展示会により営業時間が変更される場合もありますが、通常は無料で入館できます。館内のカフェも年中無休で営業しており、季節に応じた営業時間が設定されています。

アクセス

TAKAO 599 MUSEUMへのアクセスは京王線高尾山口駅から徒歩約4分です。博物館専用の駐車場はありませんので、公共交通機関の利用がおすすめです。

周辺施設

隣接する高尾森林ふれあい推進センターも、自然とのふれあいをテーマにした施設であり、高尾山エリア全体で自然と親しむことができます。また、周辺には多くのハイキングコースや名所が点在しており、高尾山の豊かな自然と歴史に触れることができます。

まとめ

TAKAO 599 MUSEUMは、高尾山の自然の豊かさとその魅力を多くの人々に伝えるための施設です。訪れる人々が高尾山の動植物について学び、自然の美しさを感じることができる場所として、多くの方に愛されている博物館です。季節ごとに異なる展示やイベントが行われるため、何度訪れても新しい発見があるでしょう。

Information

名称
TAKAO 599 MUSEUM
(タカオ ゴーキューキュー ミュージアム)

八王子・高尾山・町田

東京都