板橋区立教育科学館は、東京都板橋区常盤台4-14-1にある科学館です。近隣には板橋区立平和公園があり、旧東京教育大学跡地を利用して設立されました。特別区内では、港区立みなと科学館などと並び、区が科学教育を支援する数少ない事例の一つです。
科学館では、身近な日常生活の中の科学をテーマに、さまざまな体験型の常設展示を行っています。展示物には、実際に触れて学べるものや動かして楽しめるものが20種類以上あり、訪れる誰もが気軽に楽しく利用できます。さらに、「みんなの実験室」ではサイエンスショーが行われたり、「ふしぎな部屋」では体の錯覚を体験したり、「地震体験装置」でリアルな地震の揺れを感じたりと、多彩な体験が可能です。
地下にある科学展示室では、身近な科学をテーマにした体験型の常設展示が行われています。こちらの展示室は、平日は13:00から16:00まで、土日祝日は9:00から16:00まで開放されています。夏休み期間中は9:00から16:45まで延長されており、最終入場は利用時間終了の10分前です。
1階には、直径18mの水平ドームを持つプラネタリウムがあります。収容人数は197名で、五藤光学研究所製のGMⅡ - SPACEを使用しています。映し出す恒星数は6.5等星までの約8,500個で、肉眼で見える星空を忠実に再現しています。
赤と黄色のライトから出る光を操り、天井近くにある小さなソーラーカーを動かすことができます。光の力で車を走らせるこの展示では、お友達同士で競争することも可能です。
本物の自動車を使ったドライビングシミュレーターも人気です。運転免許がなくても、画面を見ながらハンドルを操作することで、リアルな運転体験を楽しむことができます。
地震体験装置では、映像と連動して椅子が揺れ、臨場感たっぷりの地震体験ができます。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3Dメガネの使用は中止され、2Dでの上映となっています。
1人乗りのリニアモーターカーの展示もあり、磁石の力を体感することができます。
小さな竜巻の発生を体験できる展示もあります。床から霧が立ち上がり、うずを巻きながら上昇する様子を観察することで、竜巻の仕組みを学ぶことができます。
科学館には、本物のトリケラトプスの頭骨やエドモントサウルスの足化石が展示されています。特にトリケラトプスの頭骨は、首の付け根の骨の形など細部まで正確に残っており、その保存状態の良さが際立っています。また、恐竜化石がまとまって発掘されるボーンベッドも展示されており、発見されたままの姿を見ることができます。
昆虫標本のコレクションも充実しています。「森の宝石」と称されるモルフォチョウの標本や、日本および世界のカブトムシやクワガタムシの標本が展示されています。
爬虫類の展示もあり、リクガメ科のビルマホシガメ(名前は「とら」)、ヒョウモントカゲモドキ(名前は「こげ」)、ニシアフリカトカゲモドキ(名前は「シーラン」)など、かわいらしい爬虫類たちを観察することができます。
琥珀の展示では、木の樹脂が化石となり、何千万年から何億年以上前に形成された琥珀の中に虫が閉じ込められた様子を見ることができます。
板橋区立教育科学館アマチュア無線クラブ(コールサイン:JK1ZIP)は、毎月第二・第四日曜日の午後に公開運用を行っています。板橋区内外から多くの方が参加でき、無線クラブへの問い合わせは公式ページのメールアドレスから受け付けています。
2階パソコン室前には恐竜化石のレプリカが展示されており、南極観測船「ふじ」の本物のスクリューの一部も展示されています。スクリューの大きさを実感しながら観察することができます。
板橋区立教育科学館は、東武東上線上板橋駅北口からときわ台駅方向へ徒歩約5分、イトーヨーカドー上板橋店の隣に位置しています。プラネタリウムや科学展示室を含む施設全体で、科学の魅力を存分に楽しむことができる場所です。