城北中央公園は、東京都練馬区と板橋区にまたがる都立公園です。城北地区最大の総合公園であり、運動場やテニスコートなどのスポーツ施設が充実しています。地域住民にとっては憩いと運動の場として親しまれています。
この公園は、第二次世界大戦中に防空緑地(空襲被害の拡大を防ぐための緑地)として整備され、その後、公園として開放されました。現在では陸上競技場や野球場、テニスコートなど、スポーツ施設が多く整備された総合レクリエーション公園となっています。
かつてこの公園の敷地の一部は立教学院の総合グラウンドとして利用されていました。そのため、現在も多くのスポーツ施設が充実しています。また、公園内では茂呂遺跡や栗原遺跡といった古代遺跡も発見されており、奈良時代の竪穴建物が復元されています。
公園内では、コアラの餌となるユーカリが栽培されています。これは、多摩動物公園のためのもので、9種類のユーカリが育てられています。
公園は東京都板橋区桜川1丁目、小茂根5丁目、練馬区氷川台1丁目、羽沢3丁目に位置しており、総面積は258,915.20平方メートル(2023年4月1日現在)です。
1942年に防空緑地として整備されたこの公園は、戦後、東京都から立教学院に一時的に貸し出されてグラウンドが建設されました。その際、周辺からは石器や縄文土器、弥生時代から平安時代にかけての遺構が発掘されました。1957年には公園として整備され、当初は「上板橋緑地」として知られていました。1970年には、立教学院から東京都に土地が返還され、現在の名称「東京都立城北中央公園」として再整備されました。
1957年の開園以来、用地の取得および拡張が進められており、開園時の面積13.2ヘクタールから、2023年4月には25.9ヘクタールまで拡大しました。今後もさらに拡張が予定されており、石神井川南側の住宅地の土地を収用し、板橋区立茂呂山公園を含む形で拡張が進められています。
2010年代半ばより、大山高校と石神井川を挟んだエリアの住宅地の土地収用が始まり、城北中央公園調節池の第1期工事が2018年1月に着工し、2024年完成予定です。さらに、第2期の調節池拡張も計画されています。
公園は常時開園しており、入園料は無料です。ただし、スポーツ施設の利用は日中のみで、一部施設は有料となっています。施設利用の際には予約が必要な場合があるため、事前に確認することをおすすめします。