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板橋区立郷土資料館

(いたばし くりつ きょうど しりょうかん)

板橋区立郷土資料館は、東京都板橋区赤塚五丁目に位置する区立の博物館で、板橋区の歴史、文化、自然に関する資料を保存し、展示しています。地域の歴史や文化を学ぶ場として、多くの来館者に親しまれています。

館内の構成

郷土資料館は、赤塚城跡や赤塚溜池公園に隣接して建てられています。本館には展示室、閲覧室、収蔵庫が設けられており、さらに敷地内には江戸時代後期に建てられた茅葺古民家である旧田中家住宅も移築されています。この住宅は、前谷津川に面した徳丸本村(現在の板橋区徳丸)にあったもので、田の字型の間取りを持つ伝統的な民家です。

本館は2階建てで、1階には事務所、収蔵庫、常設展示室があり、2階には特別展示室、講義室、収蔵庫が配置されています。常設展示では、板橋の歴史を考古学的な観点から紹介しており、遺跡から中世、近世、近代までの通史を網羅しています。また、板橋区の無形文化財に指定されている郷土芸能(四ツ竹踊り、獅子舞、里神楽、祭り囃子など)も展示されています。

大砲展示と高島平の由来

館内外には、江戸時代の大砲が展示されています。特に天保12年(1841年)に砲術家の高島秋帆が徳丸ヶ原で西洋式砲術演習を行ったことが由来で、戦後その地に建設された団地が「高島平」と名付けられました。この歴史的な背景を知ることで、板橋区の発展における重要なエピソードを学ぶことができます。

沿革

板橋区立郷土資料館は、1969年(昭和44年)に「郷土資料室」として産業文化会館(現・板橋区立グリーンホール)内で開設されました。1972年(昭和47年)に移転して「郷土資料館」と改称され、1990年(平成2年)には現在の所在地に移転しました。

また、2019年には展示再整備のため、9月2日から12月31日まで一時休館しました。再開後は、より充実した展示内容で多くの来館者を迎えています。

開館時間と休館日

板橋区立郷土資料館は、以下の通り開館しています:

基本的には無料で入館できますが、特別展示によっては有料となることもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

交通アクセス

郷土資料館へのアクセスは、徒歩またはバスが利用できます。

徒歩でのアクセス

以下の駅から徒歩でのアクセスが可能です:

バスでのアクセス

都営地下鉄三田線 高島平駅からは、西口2番バス乗り場より「区立美術館経由成増駅北口行き」のバスに乗車し、「区立美術館」で下車、徒歩2分で到着します。また、東武東上線 成増駅、東京メトロ地下鉄 成増駅からも同様のバスが利用可能です。

ただし、バスの系統によっては美術館を経由しない場合もありますので、バスの行き先を確認の上ご利用ください。

まとめ

板橋区立郷土資料館は、板橋区の歴史や文化を深く学べる貴重な施設です。歴史的な展示や無形文化財の紹介など、地域の魅力を存分に感じることができます。アクセスも便利で、無料で利用できることから、地元の方だけでなく観光客にもおすすめの場所です。ぜひ、郷土の魅力を再発見しに訪れてみてください。

Information

名称
板橋区立郷土資料館
(いたばし くりつ きょうど しりょうかん)

練馬・板橋

東京都