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鳩ノ巣渓谷

(はとのす けいこく)

鳩ノ巣渓谷は、東京都西多摩郡奥多摩町に位置する多摩川の上流にある美しい渓谷です。自然の壮大さと四季折々の風景が楽しめるこの場所は、多くのハイカーや観光客に愛されています。

概要

鳩ノ巣渓谷は、多摩川の水流が秩父古生層を長い年月をかけて浸食したことにより形成された渓谷です。渓谷の範囲は鳩ノ巣から白丸湖付近まで約500メートルにわたり、巨岩や奇岩が連なっています。この渓谷沿いには遊歩道が整備されており、比較的歩きやすいため初心者からベテランまで楽しめるハイキングコースとして人気です。また、紅葉の名所としても知られており、秋の季節には鮮やかな紅葉が見事な景観を作り出し、多くの観光客が訪れます。

歴史

江戸時代の鳩ノ巣渓谷

鳩ノ巣渓谷の歴史は江戸時代に遡ります。明暦の大火によって焼失した江戸の復興のため、奥多摩の豊富な木材が利用されました。伐採された木材は多摩川を通じて江戸へと運ばれ、この渓谷付近には木材を運ぶ人夫たちが寝泊まりする飯場小屋が建てられました。また、木材の安全な運搬と川の守護を祈願して水神社が建立されました。

鳩ノ巣の名前の由来

伝説によれば、この水神社に二羽のハトが巣を作り、その姿が村人たちに愛されました。ハトは霊鳥とされ、村人たちがその姿を大切に守ったことから、この地は「鳩ノ巣」と呼ばれるようになったと言われています。現在も、この水神社は渓谷内の目立つ岩山の上に祀られており、訪れる人々に当時の名残を伝えています。

主な橋

鳩ノ巣小橋

鳩ノ巣渓谷にはいくつかの橋がかかっており、これらの橋は渓谷を訪れる際の見どころのひとつです。特に「鳩ノ巣小橋」は、渓谷を一望できる吊り橋として知られています。渓谷の美しい景色とともに橋を渡ることができ、そのスリル感も魅力の一つです。

雲仙橋

「雲仙橋」は、渓谷の美しい景観を楽しみながら渡ることができる橋です。四季折々の風景を眺めることができ、特に紅葉の時期には鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。

鳩ノ巣大橋

「鳩ノ巣大橋」は、渓谷の中で最も大きな橋で、車の通行も可能です。橋の上からは鳩ノ巣渓谷の雄大な景観を見渡すことができ、渓谷の全体像を把握するのに適しています。

交通アクセス

鳩ノ巣渓谷へのアクセスは、JR青梅線「鳩ノ巣駅」から徒歩約5分と非常に便利です。駅から渓谷までの道のりはわかりやすく、気軽に訪れることができるため、多くの観光客にとって手軽な行楽地となっています。

Information

名称
鳩ノ巣渓谷
(はとのす けいこく)

奥多摩・青梅

東京都