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御前山(東京都)

(ごぜんやま)

御前山は、東京都西多摩郡奥多摩町と檜原村の境界に位置し、奥多摩山域に属する標高1,405メートルの山です。東京都内で登山を楽しむ多くの人々にとって、奥多摩の名山として広く知られています。

概要

御前山は、多摩川の南岸に位置する大岳山、御前山、三頭山と共に「奥多摩三山」と呼ばれ、その名を冠しています。これら三つの山は、奥多摩山域を代表する山々として、多くの登山愛好家に親しまれています。

自然の美しさ

御前山は、遠くから見るとその美しい山容が際立ち、四季折々の風景が楽しめる山です。特に春には、カタクリの花が自生し、その可憐な姿が訪れる人々の目を楽しませます。秋には、カラマツが黄葉し、山頂一帯が黄金色に染まる絶景が広がります。山の南側である檜原村側は、特に植林が多く、自然の中に人工林が調和している様子も見られます。

山頂の特徴

御前山の山頂は広々としていますが、残念ながら眺望はあまり良くありません。しかし、山頂に立つことで、奥多摩湖を一望できる場所もあり、奥多摩湖周辺の自然を満喫することができます。また、山頂からは対岸に位置する石尾根を見渡すことができます。

登山道

御前山の代表的な登山道の一つに、大ブナ尾根があります。この登山道の入り口は、小河内ダムの堰堤付近にあります。登山道を登りながら、奥多摩湖を南東から見下ろす景色を楽しむことができるのが特徴です。登山をすることで、都会の喧騒を離れ、豊かな自然の中で心身をリフレッシュすることができます。

奥多摩都民の森

御前山の北側斜面には「奥多摩都民の森」(通称:体験の森)が広がっており、ここではさまざまな自然体験ができる施設が整っています。家族連れや初心者にも楽しめるハイキングコースが整備されており、気軽に訪れることができるスポットとなっています。

御前山避難小屋

御前山周辺には、避難小屋が設置されていますが、特に御前山避難小屋は登山者にとって重要な休息の場となっています。しかし、避難小屋にある水場は、都山岳連盟の調査によると大腸菌が確認されているため、煮沸して利用することが推奨されています。登山者は、十分な飲料水を持参するか、現地で適切に対応することが大切です。

隣接する山々

御前山に隣接する山々としては、鋸尾根や大ブナ尾根、そして御前山の前衛峰である惣岳山(標高1,341メートル)があります。これらの山々と共に縦走することで、より充実した登山を楽しむことができます。特に、奥多摩三大急登の一つと言われる大ブナ尾根は、その急峻な斜面と美しいコバイケイソウの群生地が魅力です。

まとめ

御前山は、東京都奥多摩地域に位置する山として、四季折々の美しい風景を楽しむことができる魅力的な山です。登山初心者から経験者まで、さまざまなルートで登山を楽しむことができるため、多くの登山者に親しまれています。また、カタクリやカラマツなど、季節ごとに変化する自然の中で、心身をリフレッシュさせることができます。安全に登山を楽しむためにも、事前の準備や避難小屋の利用方法を確認してから訪れることをおすすめします。

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名称
御前山(東京都)
(ごぜんやま)

奥多摩・青梅

東京都