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龍角山 広徳寺

(こうとくじ)

広徳寺は、東京都あきる野市にある臨済宗建長寺派の寺院で、東京都指定の史跡として知られています。また、秋になると美しい大銀杏が見られることで有名です。この寺院はその歴史的価値と自然の美しさが融合した、静かな佇まいを持っています。

広徳寺の概要

広徳寺は東京都あきる野市に位置し、臨済宗建長寺派に属しています。東京都が指定する史跡であり、特に秋の季節には大銀杏が見どころとなります。広大な境内には歴史的な建物や樹木が多く、四季折々の美しさを楽しむことができます。

所在地

広徳寺は、東京都あきる野市にあり、静かな山間に位置しています。寺院の周辺には自然豊かな環境が広がり、訪れる人々に心の安らぎを提供しています。

歴史

広徳寺は、1373年(応安6年)に鎌倉建長寺第70世住持であった心源希徹禅師によって開山されました。開基となったのは、龍応智雲尼であり、彼女の夫である正応長者が飼育していた馬が一本角の龍を産んだという伝説から、山号が「龍角山」となったと言われています。

しかし、一時は寺院が衰退していましたが、後に北条氏康によって再興され、再びその名を取り戻しました。後北条氏とは深い関係があり、現在でも後北条氏から交付された文書が大切に保存されています。

江戸時代の広徳寺

江戸時代には寺領40石が与えられており、これは周辺の寺院の中でも高尾山薬王院や深大寺に次ぐ大きなものでした。広徳寺には24の末寺と3つの塔頭が存在し、非常に規模の大きな寺院としてその名を馳せていました。現在でも、あきる野市五日市の開光院や同市山田の能満寺、福生市の清岩院など、多くの末寺が近隣に残っています。

文化財

広徳寺には多くの文化財が存在しています。これらの文化財は、広徳寺の歴史的な価値とともに保存されており、多くの観光客や歴史愛好家に親しまれています。

東京都指定史跡

広徳寺境域は、昭和53年3月16日に東京都指定史跡として指定されました。この指定は、広徳寺の長い歴史とその重要性が認められた結果です。

天然記念物

広徳寺の境内には、昭和27年11月3日に東京都指定天然記念物として認定された樹木が二つあります。ひとつは「広徳寺のカヤ」、もうひとつは「広徳寺のタラヨウ」です。これらの樹木は、歴史的な背景を持つだけでなく、自然保護の観点からも非常に重要とされています。

市有形文化財

広徳寺には、あきる野市指定の有形文化財も数多く存在します。その中でも特に有名なのが、広徳寺総門や山門、木造十六羅漢像、本尊聖観音像です。これらの文化財は、昭和44年から平成にかけて指定され、広徳寺の歴史的・文化的な重要性を示しています。また、後北条氏が使用した「虎印文書」も、昭和44年に有形文化財として指定されました。

交通アクセス

広徳寺へのアクセスは、主に武蔵五日市駅から徒歩30分の距離にあります。また、るのバスを利用する場合、小和田バス停から徒歩10分で到着できます。さらに、西東京バスの上町バス停からは徒歩15分で訪れることができます。これらのアクセス方法は、観光や参拝者にとって便利な選択肢です。

周辺観光

広徳寺の周辺には、あきる野市の豊かな自然や歴史的な観光スポットが点在しています。特に紅葉の季節には、多くの観光客が訪れ、美しい景観を楽しんでいます。また、近隣には温泉や散策コースも充実しており、心身ともにリフレッシュできる場所となっています。

まとめ

広徳寺は、その歴史的な背景や文化財、そして美しい自然に囲まれた寺院として、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。秋の大銀杏や文化財を楽しむだけでなく、寺院を通じて歴史や文化に触れる貴重な体験ができる場所です。都心からもアクセスが良く、一年を通じて多くの参拝者や観光客が訪れるこの場所は、東京都内でも特におすすめの観光スポットの一つです。

Information

名称
龍角山 広徳寺
(こうとくじ)

奥多摩・青梅

東京都