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明治大学博物館

(めいじ だいがく はくぶつかん)

明治大学博物館は、東京都千代田区神田駿河台にある明治大学駿河台キャンパス内に位置する博物館です。本博物館は、刑事部門、商品部門、考古学部門、そして大学史展示室の4つの主要な展示エリアから構成されています。

博物館の概要

明治大学博物館は、かつて大学会館内にあった商品博物館、刑事博物館、考古学博物館を統合し、2004年(平成16年)に新たに開館しました。この博物館は、駿河台校舎のアカデミーコモン地階にあり、前身3館から引き継がれた展示物を基に、商品部門、刑事部門、考古部門、そして大学史展示室と特別展示室を有しています。

常設展示は一般に無料で公開されており、特別展示室では年間を通じてさまざまな展覧会が開催されています。明治大学博物館は、大学博物館としての先進的なモデルケースとして高く評価されており、官公庁や自治体、国内外の大学・研究機関、各種教育団体からの視察や研修が多く行われています。

さらに、全日本博物館学会事務局が学芸員養成課程の実習室内に置かれており、全国の大学博物館関係者が一堂に会する「ユニバーシティ・ミュージアム・ミーティング」も2009年に初めて開催されました。2004年4月のリニューアルオープン以降、来館者数は60万人を突破しており(2013年8月時点)、2013年度には年間74,991人が訪れました。館内には博物館図書室もあり、資料の閲覧が可能です。さらに、2016年3月には常設展示がリニューアルオープンしました。

刑事部門

明治大学の刑事部門は、1929年に旧記念館5階で刑事博物館として開設されました。戦後の一時期は活動が中断されましたが、1952年の明治大学創立70周年を機に再興され、1954年から一般公開が再開されました。その後、1955年には博物館法により博物館相当施設として認定されました。刑事部門は、旧2号館や小川町校舎を経て、2004年に現在のアカデミーコモンに移転しました。

この部門では、明治大学の建学の精神である「権利自由」の観点から、「日本の罪と罰」に関する貴重な史料が展示されています。展示物には、日本史上著名な法令文書や高札、江戸時代の捕者具や拷問・刑罰具などが含まれます。さらに、ギロチンやニュルンベルクの鉄の処女といった複製品も展示されており、これらは日本国内で唯一の展示品です。

商品部門

商品部門は、1951年に旧3号館4階で商品陳列館として開設されました。1957年には一般公開が開始され、商学部の実習施設としての役割も果たしていました。その後、旧小川町校舎や大学会館を経て、2002年には商品博物館と改称されました。2004年には、現在のアカデミーコモンに移転し、より多くの来館者に公開されています。

考古部門

考古部門は、1952年に旧2号館4階で考古学陳列館として開設されました。その後、1966年に旧小川町校舎に移転し、1985年には考古学博物館と改称されました。刑事博物館や商品陳列館とともに大学会館内に移転し、2004年には現在のアカデミーコモンに移転しました。

この部門では、日本の石器時代から古墳時代までの遺跡から出土した貴重な発掘品が展示されています。中でも、群馬県の岩宿遺跡から出土した品々や、埼玉県砂川遺跡、神奈川県夏島貝塚、栃木県出流原遺跡からの出土物は、国の重要文化財に指定されています。また、大英博物館に出品された「山形土偶」など、国の重要文化財や重要美術品として認定されている史料も多数収蔵されています。

大学史展示室

大学史展示室は、明治大学史資料センターの一部として、明治大学の創立者や教職員、学生、校友に関する資料を常設展示しています。ここでは、大学の歴史やその発展に寄与した人々に関する資料を見ることができます。

所蔵文化財

重要文化財(国指定)

岩宿遺跡出土品(旧石器時代)

埼玉県砂川遺跡出土品(旧石器時代)

神奈川県夏島貝塚出土品(縄文時代)

下野出流原遺跡出土品(弥生時代)

その他の文化財

月見野遺跡群出土石器

茂呂遺跡出土石器

杉田貝塚貝層剥離標本

板付遺跡出土土器

砂沢遺跡出土土器

伝京都府物集女付近出土三角縁神獣鏡

佐自塚古墳出土品

能満寺古墳出土品

三昧塚古墳出土品

大室古墳群出土品

舟塚古墳出土埴輪(複製)

開館時間と入館料

開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料: 常設展は無料、特別展は有料の場合があります。

Information

名称
明治大学博物館
(めいじ だいがく はくぶつかん)

東京駅・丸の内

東京都