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科学技術館

(かがく ぎじゅつかん)

科学技術館は、東京都千代田区北の丸公園内に位置する博物館で、公益財団法人日本科学技術振興財団が運営・管理しています。館内では、さまざまな科学技術に関する展示や体験型プログラムが行われており、幅広い年齢層に科学の魅力を伝える場となっています。

科学技術館の展示内容

科学技術館では、5階から2階までの各階にさまざまなテーマの展示室が設けられています。以下では、各展示室の概要とその特徴について紹介します。

5階の展示室
4階の展示室
3階の展示室
2階の展示室

科学技術館のテレビスタジオ

テレビ撮影スタジオの設立と運営

科学技術館の2階および3階の一部にはテレビ撮影用スタジオが設置されています。日本科学技術振興財団は、テレビ事業として「東京12チャンネル」(現:テレビ東京)を運営しており、科学技術館の展示施設の一部は「見学できるテレビスタジオ」として意図されていました。

1970年に設立された千代田ビデオがスタジオ運営を引き継ぎ、TBSのワイドショー『3時にあいましょう』や『スーパーワイド』などの番組がこのスタジオで生放送されました。また、フジテレビや東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)の番組収録にも使用されています。

建築と増築の歴史

建物の設計と特徴

科学技術館の建物は、上空から見ると5つの放射状に配置された星形のデザインを持ち、それぞれの棟がB棟からF棟と呼ばれます。中央棟には業務用エレベーターやエスカレーターが配置されており、効率的な動線を確保しています。1962年に建設が始まり、1964年に竣工しました。

増築と改修

1972年から1978年にかけて、各棟の間に平屋の増築が行われました。さらに1982年には記念展示室が増設され、1993年には創立30周年を記念して、C棟とD棟の間にある記念展示室が増築されました。

建物外観の特徴

建物の外壁には、六芒星の形に打ち抜かれたプレキャストコンクリートパネルが使用されており、これは建物を大きく見せるためのデザイン意図が反映されています。これにより、建物が何階建てなのか外観からは判断しにくくなっています。

科学技術館の歴史と今後

計画から開館までの歩み

科学技術館の設置構想は、日本科学技術振興財団の創立準備段階から検討されていました。展示内容は、物理、化学、工学に限定され、青少年を主な対象としながらも、一般国民の知識向上にも寄与することが目指されました。1961年に建設が決定し、1963年に展示内容が確定しました。

2000年以降の発展

2006年には愛・地球博で展示されたロボットの常設展示が開始され、さらに2008年には4階に全天周立体ドームシアター「シンラドーム」がオープンしました。これにより、科学技術館は時代に応じた展示内容の充実を図り、訪れる人々に最新の科学技術を提供し続けています。

Information

名称
科学技術館
(かがく ぎじゅつかん)

東京駅・丸の内

東京都