羽田エアポートガーデンは、東京都大田区羽田空港に位置する、住友不動産による複合商業施設です。この施設は、羽田空港第3ターミナルと直結しており、国際的な観光客やビジネス客に向けて、多彩なサービスを提供しています。
2008年3月、国土交通省や東京都、大田区、品川区が中心となって羽田空港跡地利用計画が策定されました。この計画は、羽田空港の沖合展開と再拡張に伴う跡地の利用方針を定めるものでした。その後、2010年10月には「羽田空港跡地まちづくり推進計画」が具体化され、羽田空港周辺地域の再開発が本格化しました。
この再開発計画の一環として、羽田空港周辺地域は国家戦略特区に指定され、「HANEDA GLOBAL WINGS」と名付けられました。このエリアは複数のゾーンに分かれており、羽田エアポートガーデンは第2ゾーンに位置しています。住友不動産グループは、外国人観光客の増加を見越して、羽田エアポートガーデンの開発を進めました。
羽田エアポートガーデンは、地上12階建て、延床面積約9万1500平方メートルを誇る大規模な複合施設です。この施設には、ホテルや商業施設、温浴施設、MICE施設(ベルサール)、バスターミナルなど、多彩なサービスが集約されています。
羽田エアポートガーデン内には、住友不動産が運営する「ホテル ヴィラフォンテーヌ」があります。こちらのホテルは、以下の2つのブランドに分かれています。
160室を備えるラグジュアリーホテルです。上質な空間で特別な時間を過ごすことができます。
1,557室を提供するハイグレードホテルです。羽田空港国際線ターミナルに直結しており、旅の合間に利用できる展望露天温泉や岩盤浴、サウナを備えた天然温泉施設が魅力です。
ホテル内には30以上のレストラン、コンビニ、土産物店が充実しており、旅の始まりや終わりに、美しいリバービューを眺めながら「イル・リストランテトーキョー」で特別な時間を過ごすことも可能です。
「泉天空の湯 羽田空港」は、羽田空港の天然温泉「泉天空温泉」を利用した温浴施設です。宿泊客だけでなく、日帰りでの利用も可能で、露天風呂、岩盤浴、サウナなど、多彩なリラクゼーション施設が揃っています。
この温浴施設は、羽田空港第3ターミナルに直結し、24時間営業しています。約2,000㎡の広さを誇る大浴場には、複数の浴槽やサウナが完備されており、空港の地下から汲み上げた自家源泉の塩化物強塩温泉を楽しむことができます。
男湯「銀翼の湯」からは飛行機の姿を、女湯「富士見の湯」からは富士山を眺めることができる点が特徴です。また、サウナはドライサウナと漢方蒸しサウナの2種類を提供しており、それぞれ異なるリラクゼーション効果を楽しめます。
さらに、ブラックゲルマニウムや溶岩石などを使用した男女共用の岩盤浴があり、温活にも最適です。体の芯から温まることができるこの岩盤浴は、リラックス効果が高く、疲労回復に効果的です。
温泉施設内には、富士山や空を眺めながら和のグルメを楽しめる24時間営業の食事処があります。また、ボディケアを受けられる「ほぐし処」や、リクライニングソファーが並ぶ「お休み処」も完備されています。
フライトの前後に限らず、普段の疲れを癒やすスポットとしても利用可能で、心身ともにリフレッシュできる場所です。
「泉天空の湯 羽田空港」の最大の特徴は、富士山や飛行機を見晴らせる開放感あふれる展望温泉です。琥珀色のお湯は、クレンジング効果が高く「美人の湯」とも呼ばれています。また、塩分濃度が高く、保湿・保温効果にも優れているため、冷え性や疲労回復に効果的な「うるおいの湯」としても人気です。
男湯「銀翼の湯」では飛行機の離発着を、女湯「富士見の湯」では富士山を一望できます。この非日常的な景色が、入浴体験をさらに特別なものにします。
天然温泉だけでなく、炭酸泉やジェットバスなど多彩な温泉を楽しめます。さらに、ドライサウナと漢方蒸しサウナという2種類の本格サウナが用意されています。
ドライサウナは、短時間で血行促進効果が期待でき、疲労回復や肩こり、腰痛の改善、リフレッシュに最適です。
漢方蒸しサウナは、ドライサウナよりも低温で、体を芯から温める効果があります。
ベルサール羽田空港は、MICE施設として1,109平方メートルのホールと10室の会議室を備え、ビジネス利用にも対応しています。羽田空港に直結しており、アクセスの利便性が高い点が特徴です。
ショッピングシティ 羽田エアポートガーデンは、住友不動産商業マネジメントが運営するショッピングセンターです。このエリアは以下の4つのエリアに分かれており、合計で約80店舗が入店しています。
羽田エアポートガーデンバスターミナルは、住友不動産商業マネジメントが運営するバスターミナルです。ここは一般バスターミナルに指定されており、リムジンバスや高速バス、路線バスなどが発着しています。
さらに、2023年1月31日から3月にかけて、新たなバス路線の開設が予定されています。加えて、B団体バス乗り場13番からは、有明ガーデン行きの無料シャトルバス「ガーデンシャトル」(京成バス運行)も運行されています。
羽田エアポートガーデンは、京急および東京モノレールの羽田空港第3ターミナル駅からのアクセスが便利です。また、京浜急行バスも「天空橋」停留所から利用することができます。
HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)は、羽田エアポートガーデンと同じく、羽田空港周辺の再開発プロジェクトの一部として整備された複合施設です。この施設は、羽田空港の旧ターミナル跡地に位置し、2020年7月に一部施設が開業、2023年11月16日にグランドオープンしました。
HANEDA INNOVATION CITYには、研究施設、商業施設、ライブハウス、ホテルなどが集まっており、全体は12のゾーンに分かれています。主要施設には、ホテルメトロポリタン羽田やZepp Haneda (TOKYO)などがあり、ビジネスとエンターテイメントの融合が図られています。
羽田エアポートガーデンは、その多機能性と利便性から、国内外の観光客やビジネス客にとって魅力的な施設です。羽田空港に直結しているため、空港利用者にとっても非常にアクセスが良く、滞在中のショッピングやリラクゼーションに最適な場所となっています。