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鮫洲 八幡神社

(さめず はちまん じんじゃ)

鮫洲八幡神社は、東京都品川区東大井に鎮座する神社で、一般には八幡宮として親しまれています。法人名は「八幡神社」です。

祭神

本神社では以下の神々が祀られています:

神社の由緒

鮫洲八幡神社の所在地である東大井一帯は、かつて「御林町(おはやしまち)」と呼ばれた漁師町でした。当神社は、かつて「御林八幡宮」と称されていましたが、創建時期については正確な記録が残っていません。寛文8年(1668年)の記録にその名が見られるため、御林町の草創期から存在していたと推定されます。

白山神社の合祀と社殿の造営

昭和4年(1929年)、白山神社(祭神:伊弉諾神、伊弉冉神)が合祀され、現在の社殿は昭和47年(1972年)に造営されました。

鮫洲の歴史と役割

鮫洲(東京都品川区東大井1・4丁目および2丁目の一部)は、旧東海道沿いに位置し、かつて「御林町」として知られていました。ここは漁師町であり、「御菜肴八ヶ浦(おさいさかなはちかうら)」の一つとして、将軍家に新鮮な魚介類を献上する義務を担っていました。

また、江戸湾の44ヶ浦の漁業上の元締めとして、優先的な特権を持ち、御菜肴八ヶ浦に数えられていた他の猟師町には、本芝、芝金浦、品川浦、御林、羽田、生麦、神奈川、新宿などが含まれていました。

総鎮守としての役割と境内社

鮫洲八幡神社は、旧御林町(のちの大井鮫洲町、現在の東大井1・2の一部・4丁目)の総鎮守です。創立の年代は定かではありませんが、寛文(1661年~1673年)の頃にはすでに存在していたことが確認されています。境内には、昭和四年に合祀された白山神社の他に、稲荷神社、漁呉玉神社、厳島神社、鮫祠神社などの末社も祀られています。

御林漁師町の鎮守としての役割

かつての御林漁師町の鎮守として、隣接する品川浦とともに江戸時代には「御菜肴八ヶ浦」の一つとして発展しました。

例大祭と社殿

御祭神には、誉田別尊、気長足姫命、伊弉諾尊、伊弉冉尊が祀られており、毎年8月14日に近い金・土・日に例大祭が行われています。大神輿の宮出しは土曜日の夜中、午前3時から行われ、その日は朝7時までかけて御旅所まで担がれます。

本殿の左手には弁天池があり、池の中島には水神社と弁天社が祀られ、その他に厳島神社、稲荷神社などの末社も鎮座しています。

境内社

鮫洲八幡神社の境内には、以下の末社が祀られています:

アクセス情報

鮫洲八幡神社へは、京急本線「鮫洲駅」より徒歩1分の距離にあります。都心からのアクセスも良好で、多くの参拝者に親しまれています。

Information

名称
鮫洲 八幡神社
(さめず はちまん じんじゃ)

品川・蒲田

東京都