しながわ水族館は、東京都品川区のしながわ区民公園内南端に位置する水族館です。1991年に開館して以来、さまざまな海の生物や展示を通して多くの訪問者に親しまれています。
概要
しながわ水族館は、地上2階・地下2階建ての建物で構成されています。館内は「海面フロア」と「海底フロア」の2つの主要フロアに分かれており、それぞれ異なるテーマで展示が行われています。1階の「海面フロア」では東京湾の魚や生物を中心に展示し、スタジアムではイルカやアシカのショーが開催されます。地下1階の「海底フロア」には巨大なトンネル水槽があり、海底を歩いているような体験ができます。
施設構成
別棟には「アザラシ館」や「レストハウス」、「ショップ棟」があり、レストラン「ドルフィン」では水上に浮かぶ六角形の建物で食事を楽しめます。また、バリアフリーに配慮された設計となっており、誰でも利用しやすい環境が整っています。マリンショップ「シーガル」では、しながわ水族館のオリジナル商品やさまざまなグッズが販売されています。
沿革
- 1991年10月19日 - 開館。
- 1996年8月 - 開館5周年記念で「ペンギンランド」新設。
- 2001年7月 - 開館10周年記念で「シャークホール」新設。
- 2004年12月 - 「トンネル水槽」リニューアル。
- 2006年7月 - 開館15周年記念で「アザラシ館」新設。イルカ・アシカスタジアムの観覧席増設。
- 2008年7月 - 「クラゲたちの世界」オープン。
- 2009年7月 - 「東京湾に注ぐ川」リニューアル。
- 2011年 - 開館20周年記念イベント開催。
- 2014年 - 公式キャラクター「しなフィン」誕生。
- 2015年7月 - 水中カメラ「カメら君」リニューアル。
- 2016年 - 開館25周年記念事業として、品川区民対象の「夢の水槽」アイデア募集。「イルカにタッチ!!」がスタート。
- 2017年7月 - 「地球」をテーマにした夢の水槽が完成。「ペンギンランド」がリニューアル。
- 2018年 - 入館者数が1,900万人を突破。
- 2022年 - 2027年度にリニューアルオープンし、イルカの展示を廃止する方針を発表。
展示コーナー
しながわ水族館は、延床面積4,044㎡、総水量1,844トン(海水1,804トン、淡水40トン)の規模を持つ多彩な展示が特徴です。以下に主な展示コーナーを紹介します。
主要な展示
- 東京湾に注ぐ川 - 東京湾の河川を再現した展示。
- 東京湾の干潟と荒磯 - 東京湾の多様な生態系を紹介。
- ペンギンランド - ペンギンたちの生活を間近で観察できます。
- シャークホール - さまざまな種類のサメが泳ぐ展示。
- イルカプール - イルカのショーが行われるプール。
- アザラシ館 - アザラシを全方位から観察できる巨大水槽。
- 大海原へのいざない - 180度の視界が広がるトンネル水槽。
- ふれあい水槽 - 子どもたちが直接生物と触れ合えるコーナー。
アクセス
しながわ水族館へのアクセスは以下の通りです。
鉄道
- 京急本線「大森海岸駅」から徒歩約8分。
- JR京浜東北線「大森駅」から徒歩約15分。
バス
- JR京浜東北線・東急大井町線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町駅」東口から無料送迎バスで約15分。
- JR京浜東北線「大森駅」から八潮パークタウン循環「しながわ水族館前」下車。
周辺施設
しながわ水族館はしながわ区民公園に隣接しており、大井競馬場や平和島競艇場などの施設も近隣に位置しています。