東京都 » 東京都内(23区) » 品川・蒲田

大田区 御嶽神社

(おおたく おんたけ じんじゃ)

御嶽神社は、東京都大田区北嶺町に位置する神社です。正式名称は「宗教法人御嶽神社」として登記されています。この神社は、地域の信仰の中心として長い歴史を持ち、多くの参拝者に親しまれています。

御嶽神社の概要

御嶽神社は、天文4年(1535年)頃に創建されたと言われています。当初は嶺村(現在の北嶺町)の小さな神社でしたが、江戸時代の天保年間に木曽・御嶽山で修行を積んだ修験者である一山行者によって中興されました。天保2年(1831年)には現在の大きな社殿が建立され、江戸や関東地方からの信者を中心に参拝者が増え、次第にその信仰の範囲が広がっていきました。

御嶽神社の由緒

御嶽神社の創建は、天文4年(1535年)頃と伝えられています。当初は嶺村の小さな神社でしたが、江戸時代に入り、修験者である一山行者によって中興され、神社は大きく発展しました。一山行者は相模国津久井村の出身で、木曽の御嶽山で修行を重ねた後、江戸に赴きました。そして、荏原郡嶺村にある小さな御嶽社を見つけ、この地を教化の拠点とすることを決めました。その後、社殿を築き、御嶽神社の名が広まるようになりました。

御嶽神社の歴史と信仰

御嶽神社は、天保2年(1831年)に現在の大きな社殿が建立されてから、江戸や関東地方の信者を中心に多くの参拝者を集めるようになりました。この神社は、本場の木曽・御嶽山と同等のご利益があるとまで言われるようになり、多くの信仰を集めました。また、昭和から平成の現在に至るまで、各地の講社が定期的に参拝に訪れるほか、地域の氏子からも広く信仰を集めています。

一山行者について

御嶽神社の中興者である一山行者は、俗名を治兵衛といい、相模国津久井村の出身です。彼は後に僧となり、木曽の御嶽山で修行を積みました。その修行の結果、一山行者は高名な行者として知られるようになりました。ある夜、夢のお告げにより江戸に赴いた一山行者は、嶺村にある小さな御嶽社を見つけ、この地で教えを広めることを決意しました。その後、社殿を築き、多くの信者を得るようになりました。一山行者は1851年に江戸で没しました。

境内社と境内施設

御嶽神社の境内には、一山行者を祀る一山神社をはじめ、大鳥神社や稲荷神社があります。また、延命地蔵も境内に安置されており、これは1938年(昭和13年)の阪神大水害で兵庫県西宮市の夙川土手にあった地蔵が縁あって1997年(平成9年)に当地に移され「延命地蔵」として祀られているものです。また、境内から湧き出る「杜の霊神水」や、かつて存在していた「夫婦松」なども信仰の対象となっていました。

御嶽神社の祭事

御嶽神社では、一年を通じて様々な祭事が行われています。1月1日の歳旦祭、2月3日の節分祭、5月の五月祭、9月の秋季例大祭、11月15日の七五三祝祭、11月の酉の市、12月31日の大祓などが代表的です。これらの祭事は地域の人々にとって大切な行事であり、多くの参拝者が訪れます。

文化財としての価値

御嶽神社の社殿彫刻は、大田区指定の文化財として登録されています。この社殿は1831年に建立されたもので、当時の匠たちによる精巧な彫刻が施されています。これにより、御嶽神社は信仰の場としてだけでなく、歴史的・文化的価値も持つ神社として知られています。

アクセス

御嶽神社は、東急池上線の御嶽山駅から徒歩3分の場所に位置しています。なお、御嶽山駅の名前は、この御嶽神社に由来しています。拝観は無料で、どなたでも気軽に参拝することができます。

御嶽神社は、地域の信仰の中心として、また文化財としても高い評価を受けています。その歴史や由緒を感じながら、ぜひ訪れてみてください。

Information

名称
大田区 御嶽神社
(おおたく おんたけ じんじゃ)

品川・蒲田

東京都