東京都 » 東京都内(23区) » 品川・蒲田

羽田航空神社

(はねだ こうくう じんじゃ)

羽田航空神社は、東京都大田区の東京国際空港(羽田空港)第1旅客ターミナル内に位置する神社です。この神社は、航空安全や旅行安全を願う航空関係者や空港利用者からの崇敬を集めています。かつて並んで祀られていた穴守稲荷神社と共に、羽田空港の守り神として知られています。

概要

羽田航空神社は、航空業界の発展と航空安全を祈念するために設立されました。この神社は、飛行機が「落ちない」ということから受験生にも人気があり、航空関係者だけでなく、多くの参拝者が訪れます。

所在地

羽田航空神社は、東京都大田区羽田空港の第1旅客ターミナル内にあります。この立地から、空港を利用する多くの人々が気軽に参拝できる場所となっています。

由緒

羽田航空神社の設立のきっかけは、1931年(昭和6年)に開港した東京飛行場(現在の羽田空港)の発展と、航空業界に携わる人々の間で、航空安全を祈念する神社が必要とされたことにあります。

神社の創建

1964年の東京オリンピック開催に伴い、羽田空港の旧ターミナルビルが増改築されることになりました。この工事を機に、財団法人日本航空協会(当時)の航空神社から分霊を勧請し、1963年(昭和38年)7月11日に新たに設けられた特別展望回廊の屋上に羽田航空神社が創建されました。

神域の選定

この神社は、空港全域を見守るにふさわしい場所として、ターミナルビルの屋上が神域として定められました。これにより、羽田空港を利用する全ての人々の安全を守る役割を担っています。

羽田航空神社と穴守稲荷神社

羽田航空神社と穴守稲荷神社は、共に羽田空港の守り神として崇敬されてきました。1955年(昭和30年)に旧ターミナルビルが建設された際、穴守稲荷神社の分霊が屋上に祀られ、羽田航空神社が創建されるまでの間、二つの神社が隣り合わせに鎮座していました。

移転と現在の状況

1993年(平成5年)、新国内線ターミナルビル(現在の第1旅客ターミナルビル)の供用開始に伴い、羽田航空神社は新ターミナルビル内に遷座されました。一方、穴守稲荷神社の空港分社は、本社に合祀されることとなりました。

遷座とその影響

当初、羽田航空神社は簡素な神棚祭祀として祀られる予定でしたが、航空関係者からの反対により、現在の形で神殿が設けられることとなりました。航空安全の神様を粗略に扱うことができないとの声があり、ターミナルビル内での祀り方にも細心の注意が払われました。

例祭と新年祭

羽田航空神社では、毎年5月20日に例祭が執り行われています。また、正月には新年祭があり、多くの空港関係者が参列します。これらの祭事は、穴守稲荷神社の神職によって厳かに行われています。

混同されがちな神社

羽田航空神社と似た名前の神社に、大田区本羽田に鎮座する羽田神社がありますが、これらの神社は由緒や祭神など、一切関係がありませんので注意が必要です。

Information

名称
羽田航空神社
(はねだ こうくう じんじゃ)

品川・蒲田

東京都