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池上梅園

(いけがみ ばいえん)

池上梅園は、東京都大田区池上に位置する区立公園で、季節ごとの自然美を楽しむことができる場所として広く知られています。この公園は、特に梅の花が美しいことで有名で、梅の季節になると多くの訪問者が訪れます。

池上本門寺の西側に位置する池上梅園は、敷地内の高低差を生かした造りになっており、梅園や茶室などの施設が点在しています。園内は、訪れる人々に四季折々の花々を楽しむ機会を提供しており、特に1月から3月にかけての梅の花のシーズンには多くの人々が集います。

池上梅園の歴史

池上梅園の敷地は、戦前まで日本画家・伊東深水の自宅兼アトリエとして使用されていました。伊東深水が設立した画塾「朗峯画塾」もこの場所にありましたが、戦災により焼失してしまいました。その後、戦後には拡張され、築地の料亭経営者である小倉誠の邸宅として使用されるようになりました。

小倉誠の没後、敷地は東京都に譲渡されることとなり、その際に庭園として保存することが条件となりました。1978年に大田区に移管され、現在の池上梅園として整備されました。

梅園の特徴と整備

大田区は、この庭園を区の花である梅の花で彩るために、数多くの梅の木を植えました。現在では、白梅150本、紅梅220本、合計370本の梅の木が植えられており、1月から3月頃には見事な梅の花を楽しむことができます。

また、梅のシーズンだけでなく、ボタンやツツジなどの花も楽しめるように整備が進められており、四季を通じて訪れる人々が自然を満喫できるようになっています。なお、園内ではアルコール類の持ち込みや飲酒は禁止されていますので、訪れる際にはご注意ください。

池上梅園の施設紹介

茶室「聴雨庵」

「聴雨庵(ちょううあん)」は、もともと政治家・藤山愛一郎が所有していた茶室で、1983年に大田区に寄贈され、現在の池上梅園に移築されました。この茶室は、日本の伝統文化を体験する場として多くの人々に親しまれています。

茶室「清月庵」

「清月庵(せいげつあん)」は、建築家・川尻善治の元々自宅にあった離れを、大田区在住の華道家・中島恭名が購入し、大田区に寄付した建物です。この建物は1989年から茶室として利用されており、「清月庵」として多くの訪問者を迎えています。

その他の施設

池上梅園には、茶室の他にも和室や見晴台、薬医門などの施設があり、訪れる人々に多彩な楽しみ方を提供しています。和室では、伝統的な日本文化に触れることができ、見晴台からは美しい景色を楽しむことができます。また、薬医門は、歴史的な価値を持つ門として園内に残されています。

開園日と時間

池上梅園は、月曜日を除く毎日開園しています(午前9時から午後4時30分まで)。ただし、2月と3月の梅の花のシーズンには無休で開園され、開園時間も午後8時まで延長されます(入園は午後7時30分まで)。また、年末年始には休園となります。

入園料

池上梅園の入園料は、大人(16歳から65歳)が100円、小人(6歳から15歳)が20円です。6歳未満と65歳以上の方、また障害者の方は無料で入園できます。茶室や和室の利用には、事前予約が必要で、別途利用料金がかかりますので、詳細は公園事務所にお問い合わせください。

アクセス方法

池上梅園へのアクセスは、公共交通機関が便利です。都営地下鉄浅草線の西馬込駅南口から徒歩10分、または東急池上線の池上駅から徒歩約20分で到着します。さらに、五反田駅や川崎駅などからバスを利用することもでき、「本門寺裏」バス停で下車後、徒歩5分で池上梅園に到着します。

隣接施設

池上梅園の隣には、歴史的な池上本門寺があります。この寺院は、日蓮宗の大本山であり、歴史的な建造物や美しい庭園が広がる場所として有名です。池上梅園を訪れた際には、ぜひ池上本門寺にも足を運んでみてください。

Information

名称
池上梅園
(いけがみ ばいえん)

品川・蒲田

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