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戸越公園

(とごし こうえん)

戸越公園は、東京都品川区豊町に位置する品川区立の公園です。歴史ある景観と多様な施設を兼ね備えたこの公園は、地元住民や観光客にとって心地よい憩いの場となっています。

歴史

細川家の下屋敷から始まる歴史

戸越公園の歴史は、江戸時代初期の寛文年間にさかのぼります。この地には、熊本藩主である細川家の下屋敷がありました。後に、細川家の戸越屋敷として整備され、屋敷や回遊式庭園などが作られました。

所有者の変遷

細川家の後、この土地は松江藩松平不昧公家、出羽上山藩松平家、久松松平家などに引き継がれました。明治維新後には久松伯爵、吉井幸蔵伯爵、彫刻家の堀田瑞詳などが所有し、1890年には三井家の所有となりました。

公園としての開園

1932年、三井家から当時の荏原町(現在の品川区)に庭園部分が寄付され、1935年3月24日に東京市立戸越公園として開園しました。1950年には管轄が東京都から品川区に移譲されました。江戸時代の回遊式庭園の雰囲気が良好に保たれており、訪れる人々にその歴史的な魅力を伝え続けています。

庭園の特徴

戸越公園は、池を中心に渓谷や滝、築山などが配置された回遊式庭園です。公園の正門である薬医門や東門の冠木門など、大名庭園の面影を残す建築が見どころです。園内にはウメ、サクラ、シャクナゲ、イチョウなど、四季折々の花木が植えられ、美しい景色を楽しむことができます。

主な施設

伝統と自然が融合した施設

戸越公園には、様々な施設が整備されています。公園内には回遊式庭園があり、その美しい景観が訪れる人々を魅了します。以下に主な施設を紹介します。

回遊式庭園

江戸時代の風情を色濃く残す回遊式庭園があり、四季折々の自然を楽しむことができます。

広場

広々とした広場では、家族連れや友人同士でのんびりと過ごすことができます。

園内には池があり、鯉や小魚、カメなどが生息しています。静かな水面に映る庭園の風景は、訪れる人々に癒しを提供します。

薬医門(公園正門)

公園の正門として立つ薬医門は、その歴史的なデザインが特徴的です。

冠木門(公園東門)

東門には冠木門があり、園内に入るとすぐに歴史的な雰囲気を感じることができます。

エコルとごし

2022年5月、戸越公園内に環境学習交流施設「エコルとごし」がオープンしました。この施設は自然豊かな環境の中で、体験型展示や多彩なイベント・講座を通じて、環境について楽しみながら学べる場を提供しています。開放的なコミュニティラウンジや貸室もあり、地域住民の憩いと交流の場として利用されています。

映像展示

「エコルとごし」では、「地球温暖化対策」をメインテーマにしたダイナミックな映像展示が行われています。床や壁一面に広がる映像空間で、都市と自然のバランスや「いきもの」とのふれあいを体験できます。小学生向けの「バランスプラネット」と未就学児向けの「いきものタッチ」の2種類が上映されており、タイムスケジュールを確認して楽しむことができます。

常設展示「トイカケのジカン」

この展示では、1秒・1日・1年・10年の時間軸をテーマに、さまざまな仕掛けを通して、身近な視点で環境との関わりを学ぶことができます。

メッセージ展示「ミライのタネ」

「ミライのタネ」では、100年後の未来に向けて自分ができることを考え、「ミライ」へのメッセージを自由に表現する参加型展示です。

公園の概要

面積: 18,255平方メートル

近隣施設

公園周辺の便利な施設

戸越公園の周辺には、様々な公共施設があります。以下はその一部です。

品川区立ゆたか図書館

読書や調べ物に便利な図書館です。

文庫の森

散策や読書が楽しめる自然豊かな施設です。

戸越体育館

地域住民の健康づくりを支援するスポーツ施設です。

アクセス

便利なアクセス情報

戸越公園は公共交通機関や徒歩でアクセスしやすい立地にあります。以下はアクセス方法の詳細です。

開園時間

開園時間: 常時開園

料金

料金: 無料

電車

東急大井町線: 戸越公園駅から徒歩約6分、下神明駅から徒歩約8分
都営浅草線: 戸越駅から徒歩約13分
東急池上線: 戸越銀座駅から徒歩約15分
横須賀線・湘南新宿ライン: 西大井駅から徒歩約15分
京浜東北線・東京臨海高速鉄道りんかい線: 大井町駅から徒歩約19分

バス

東急バス: 戸越三丁目バス停(反01・反02系統)から徒歩10分程度
反01系統:五反田駅行き、川崎駅西口北行き
反02系統:五反田駅行、池上警察署行き

駐車場: なし(近隣にコインパーキングあり)
駐輪場: あり

Information

名称
戸越公園
(とごし こうえん)

品川・蒲田

東京都